〔東京外為〕ドル、154円台後半=材料欠き、足踏み(22日午後3時)
22日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、新規の材料を欠く中、1ドル=154円台後半で足踏み。午後3時現在は、154円71~73銭と前週末(午後5時、154円47~48銭)比24銭のドル高・円安。 午前は、国内輸入企業の買いや時間外取引での米長期金利上昇などに支援され、154円70銭台に上昇した。仲値公示後は、日経平均株価や米金利を眺めながら、154円50~70銭台のレンジでもみ合った。 午後は、売買に決め手を欠き、154円65~70銭程度でこう着した。 前週末の米国市場では、中東情勢を巡る過度な警戒感が和らいだほか、グールズビー・シカゴ連銀総裁が「インフレ抑制に向けた進展は、今年に入り停滞した」などと述べたことから、ドル円は154円台後半を回復した。 週明けの東京市場は、手掛かり材料に乏しい中、引き続き米利下げ観測後退で下値が堅い一方、政府・日銀による介入警戒で上値も重く、方向感は出ていない。 今週は、米国のGDPやPCE物価指数、日銀の金融政策決定会合が予定される。市場ではこれらを見極めたいムードが強く、週前半は154円台での推移にとどまる公算が大きい。 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルは小動き。午後3時現在は、1ユーロ=164円97~165円01銭(前週末午後5時、164円59~60銭)、対ドルでは1.0663~0664ドル(同1.0655~0655ドル)。