米下院議長、20日中の予算案採決を発表-政府閉鎖回避へ瀬戸際
(ブルームバーグ): ジョンソン米下院議長は予算案で合意が成立し、20日中に議会で採決すると述べた。
共和議員らとの2時間にわたる協議を終えたジョンソン氏は、予算案の中身については触れず、まだ「いくつか」の課題が残っていると話した。
予算案の採決については、3分の2の賛成多数を必要とする迅速化プロセスを使う予定だとしており、これは民主党議員から相当な支持が必要であることを意味する。
新たな暫定予算案は、ジョンソン議長が政府閉鎖回避を目指し提示した3つ目の案となる。米下院は19日の本会議で、トランプ次期大統領が支持を表明したつなぎ予算案(予算継続決議案)を否決していた。ほぼ全員の民主党議員が反対票を投じたほか、38人の共和党議員が造反した。否決された法案には連邦債務上限を2年間停止する内容も含まれていた。
共和党のドン・ベーコン下院議員は20日、新たな予算案には、連邦債務上限の停止は盛り込まないことを決定したと述べた。トランプ氏は就任前に債務上限の問題に対処するよう求めていた。
民主党は、トランプ氏が今週初めに超党派で合意していたつなぎ予算案をとん挫させて以降、交渉から締め出されていた。だが、民主下院トップのジェフリーズ院内総務は民主党議員らに「意思疎通のルートが再び開かれた」とし、ジョンソン氏と連絡を取っていると明らかにした。
トランプ氏は20日朝、自身の任期前に政府機関が閉鎖された場合、その責任は民主党にあると主張。「政府機関が閉鎖されるのであれば、1月20日以降ではなく、バイデン政権下で今すぐ始めよう。これはバイデンが解決すべき問題だ」などと、自身のソーシャルメディアプラットフォーム「トゥルース・ソーシャル」に投稿していた。
原題:Johnson Says US House to Vote Friday on Plan to Avert Shutdown(抜粋)
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Billy House, Steven T. Dennis, Ari Natter