消防職員募集で初の定員割れ 福島県の双葉地方広域組合、16日まで追加募集
福島県の双葉地方広域市町村圏組合は来年4月採用の消防職員を初めて追加募集している。これまで倍率は10倍近かったが、9月に実施した採用試験で初めて定員割れした。組合は、地域を守る消防力の衰退を防ぐため、広く応募を呼びかけている。期間は16日まで。 採用予定人数は3人程度。双葉地方広域消防本部によると、9月の試験は2人の募集に対し、1人の応募にとどまった。1人を採用したが、2人足りない状況。2019(令和元)年度から昨年度は1~2人の募集に、7~13人の応募があった。同本部の林浩総務課長は「復興を支える使命も大きく、ぜひ多くの方に応募してもらいたい」と呼びかける。 富岡町の富岡消防署の消防士鈴木麻里さん(21)は今年4月、双葉地方広域消防本部初の女性消防士として採用された。10月から署に配属された。「震災を経験し、復興を支える先輩から学ぶことができる。女性でも働きやすいのでぜひ受験してほしい」とPRしている。
問い合わせは双葉地方広域市町村圏組合事務局総務課へ。