「車が歩道に乗り上げた」 歩行者4人はね1人死亡 鹿児島
11日午後6時ごろ、鹿児島市下荒田1の県道交差点で「赤い車が歩道に乗り上げた」と目撃した女性から110番があった。鹿児島県警鹿児島中央署によると、女性(84)が運転する乗用車が右折時に暴走し、横断歩道や歩道の歩行者を次々とはねた。はねられた20~40代の男女4人と車を運転していた女性の計5人が病院に搬送され、はねられた鹿児島県姶良(あいら)市の今西和隆さん(37)の死亡が確認されたほか、女性(48)が意識不明の重体。残る3人は軽傷という。 【写真特集】大破してスーパー前の歩道に乗り上げた乗用車 同署によると、現場は信号機がある交差点で、事故を起こした車が右折した際、曲がった先の横断歩道の歩行者をはね、そのまま左手の歩道に乗り上げた。運転していた女性の回復を待って詳しい事情を聴く。 現場はJR鹿児島中央駅から南東に約1・5キロの市街地。近くの整骨院の従業員、園健治さん(41)は「ガシャーンとすごい音がして、植木がめきめきと鳴った後、ドーンと衝撃があった。外に飛び出たら車が歩道に乗り上げていた」と驚きを隠せない様子だった。【宗岡敬介、取違剛】