クレイチコワが世界4位リバキナに逆転勝ちでグランドスラム2勝目に王手[ウィンブルドン]【テニス】
クレイチコワが2021年全仏オープン以来のグランドスラム決勝へ
今年3つ目のグランドスラムとなった「ウィンブルドン」女子シングルス準決勝が現地7月11日に行われ、第31シードのバルボラ・クレイチコワ(チェコ/世界ランク32位)が、第4シードのエレナ・リバキナ(カザフスタン/同4位)を3-6、6-3、6-4で下し、2021年全仏オープン以来のグランドスラム2勝目に王手をかけた。 【動画】クレイチコワが世界4位リバキナを撃破! 2度目のグランドスラム優勝に王手 マッチハイライト 28歳のクレイチコワは、初戦でベロニカ・クデルメトワ(同38位)との3時間14分にも及ぶ激闘を制すと、その後も接戦をものにしてウィンブルドン初の4強入り。グランドスラム初優勝を果たした2021年の全仏オープン以来の決勝を狙う。 対するは、ウィンブルドンに4年連続4度目の出場となった25歳のリバキナ。当時世界ランク23歳で出場した2022年大会でグランドスラム初優勝を果たしており、今大会は2回戦で1セットを失っただけで順調に勝ち上がった。 第1セットでは、リバキナが184センチの長身を生かした鋭いサーブと攻撃的なストロークで4ゲームを連取する。だが、アンフォーストエラーも多く、クレイチコワに追い上げを許して流れに乗れない。それでも5-3では連続のフォアハンドウィナーを決め、リードを守り切って6-3でリバキナが第1セットを奪った。 第2セットでもリバキナがブレークポイントを握ってチャンスを作るも、クレイチコワは粘りのテニスでリードを許さない。これでエンジンがかかってきたクレイチコワが、第5ゲームで確実にチャンスを生かしてブレークに成功。そのまま6-3でセットを奪い返した。 スピードのあるショットを放つリバキナと、ボールを自在に操るクレイチコワの戦いは、最終セットも一進一退。その中、第7ゲームで粘り強くボールを追ったクレイチコワがブレークに成功し、均衡が破れる。直後のゲームでは0-30というプレッシャーのかかる場面を跳ねのけたクレイチコワ。第2セット以降は、リバキナにブレークされずに見事な逆転勝ちを収めた。 グランドスラム2勝目をかけて決勝では第7シードのジャスミン・パオリーニ(イタリア/同7位)と対戦する。
Tennis Classic 編集部