マンションにも闇バイト侵入か、バールでドアこじ開ける手荒な手口…別々のグループが同じ部屋襲う
大阪市淀川区で今年4月、同じマンション一室が狙われる窃盗や侵入事件が4日間で2回相次いでいたことが、大阪府警への取材でわかった。この部屋には60歳代の化粧品関連会社の男性社長が居住しており、1回目は現金や金の延べ棒など約1400万円相当が盗まれ、2回目は玄関前への侵入にとどまった。
実行役は異なるとみられ、府警は「闇バイト」で実行役を集めて事件を繰り返す「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)が関与しているとみている。
府警は14日、2回目の事件に関与したとして、住所、職業不詳の男(37)、会社役員の男(40)(広島市南区)、とび職の男(21)(同区)の3容疑者を邸宅侵入容疑などで逮捕したと発表した。
発表では、3人は共謀し4月11~12日、大阪市淀川区のマンション共用部に無断で侵入するなどした疑い。職業不詳の男はトクリュウのリーダーとみられ、SNSで実行役を募集。別事件で応募していたとび職の男が11日にマンションを下見で訪れ、12日午前4時頃、男性社長宅の玄関ドアをバールでこじ開けようとしたが、自宅にいた男性社長が110番したため逃走。会社役員の男は移動のための車を用意したという。
3日前の4月9日深夜には、2人組の男が男性社長宅の玄関ドアをバールでこじ開け、侵入。現金150万円のほか、金の延べ棒や腕時計14点(約1289万円相当)を盗んで逃走した。府警は、この事件の実行役は3容疑者とは別だとみており、関連を調べている。