年末年始の“災害級の豪雪” 交通障害、除雪中とみられる死亡事故が相次ぐ 建物倒壊にリンゴの木が折れる被害も
青森テレビ
年末年始を襲った災害級の豪雪の影響が続いています。仕事始めの6日、青森県内では各地で渋滞などの交通障害が発生しました。また、除雪中と見られる死亡事故や建物の倒壊も起こり、県民の生活に大きな混乱が生じています。 午前8時過ぎの青森市です。生活道路では除排雪が行き届かないエリアもある上、仕事始めで交通量が増えて朝から渋滞が起きています。 ※倉島彩能 記者 「青森市内にある道路の状況です除雪された雪で車道の幅が狭くなり車の行き来が難しい状況になっています」 各地の積雪は、午後6時現在、青森で110センチ、弘前で86センチなど津軽を中心に平年の値の約3倍となっています。 ※青森市民 「意識して歩かないと滑りやすくなっている。前から人が来たら後ろに下がらないといけないので大変」 鉄道の運休も相次いでいて、仕事始めにも影響が及びました。県や警察の発表によりますと、年末年始の豪雪で6日までに3人が死亡、12人がけがをしています。亡くなったのは弘前市の男性(70)と、板柳町の男性(75 )、それに十和田市の別荘を訪れていた東京都の男性(80)で、いずれも屋根の除雪作業をしているところを目撃されていました。 また、建物の被害も起きています。板柳町にあるリンゴの資材を保管する倉庫では、所有者が年明けから複数回屋根の雪下ろしをしましたが、最大160センチ近く積もった場所もあり、5日朝に全壊していたということです。 ※被害に遭った山内優樹さん 「12月の降り始めくらいからずっとずっと(除雪が)追いつかない状態。水分を含んでいる感じなので、積もって積もってとなると更に重くずっとべたべたした感じ。リンゴ畑で使う道具が全部(下敷きに)なった。今年はどうしようかなという感じ」 また、町内のリンゴ園ではこの時期せん定作業が始まりますが、積雪が多いため園内に入ることすらできない状況です。リンゴの木は重さに耐えきれない枝が折れたり、太い幹が割れたりしています。
※リンゴ園の所有者 「相当やられているのでは、ただ見ただけでも。本当は(雪下ろしを)やるが、(雪の量が)あまりにも多くてやりようがない。この雪は暖気になっても落ちず乗ったままだから重みで折れる。雨が降ると雪が重くなる」 記録的な豪雪は津軽を代表する産業にも影響を及ぼす可能性があります。7日も気温の上昇に加え雨も加わる見込みで、融雪に伴う事故に十分な注意が必要です。
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