堀ちえみ 57歳 舌がん手術から約5年 これまで「痛みがつきものの人生」 【菅谷大介、がんを知る】シリーズ 第4回
菅谷:今の堀さんの心境伺わせていただいて、(完治している堀さんは)僕の3年後でもあるので。ぜひまたいろいろな事を教えていただきたいと思います。またお互いにいろいろ前を向いて頑張っていきましょう! 堀:ですよね。私も次もし(病気が)見つかっても、早く今度は見つけられると思うし。見つけたらもう治療すればいいんだっていう気持ちで。ふわっと生きていきます。
■菅谷アナの取材後記 “生きざま”に感化されている人も、たくさん…「私も、その一人」
発声・発音は、“滑舌”の言葉通り、舌の滑らかな動きがとても重要です。 口の形、舌の位置、舌の動き、それに伴う息の流れ。 それらを駆使して、発声発音をしていくので、 それを意識しながら、私は滑舌練習をしています。 舌がんによって、舌を切除した堀ちえみさん。 私が滑舌練習をしていても、舌を思うように動かすことができず、 もどかしく思うときは多々あるのですが、 さらに動かしづらい状況の中で、 一つ一つの音を作り、そこから言葉を作り、文章を作る、という作業は、 しかも、ライブで歌を歌うというのは、 並大抵の努力ではなかったと思います。 その姿は、もしかしたら、遅々としたものだったかもしれません。 でも、家族の支えを受けながら、確実に前を向き、小さな一歩でも先へと進む。 それが結実したのが、先日のライブだったのだと思います。 かつて、堀ちえみさんが主演したドラマ『スチュワーデス物語』を見て、 感化された人は、たくさんいらっしゃると思いますが、 今、堀ちえみさんの“生きざま”を見て、 感化されている人も、たくさんいらっしゃると思います。 私も、その一人です。