【ジャパンC】「ここまで強いとは」スミヨンも驚いたゴリアットのキングジョージ制覇/一問一答
勝利を知る男は何を語る-。ジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)に向けて21日、ゴリアット(セン4、F・グラファール)に騎乗するクリストフ・スミヨン騎手(43)が共同会見に出席した。 10年ブエナビスタ(1位入線→2着降着)、14年1着エピファネイアで2度の最先着を経験。ジャパンCは19年シュヴァルグラン9着以来、5年ぶりとなる参戦。意気込みを口にした。【取材・松田直樹】 ◇ ◇ ◇ -5年ぶりの日本での騎乗。あらためて日本の競馬、競走馬の印象を 小さいころから多くのレースを見ていました。デットーリ騎手、ペリエ騎手らのヨーロッパの騎手たちによる日本での素晴らしいレースぶりも見ていました。いつか日本に来て、大きなレースを勝つということが夢でした。調教師も馬も素晴らしく、日本の競馬は世界のトップにあると思っていますので、日本のレースに参加できることに感動しています。全てがプロフェッショナルです。 -ゴリアットは2走前からコンビを組んでいる 初騎乗が(2走前の)キングジョージでした。レース前から自信がありました。前半でリラックスさえすれば、脚を伸ばすだろう、と。ここまで強いとは思っていませんでした。(G1連勝中だった)レベルスロマンスを負かして、ここまで楽勝できるとも思っていませんでした。後の凱旋門賞馬(2着馬ブルーストッキング)にも先着して、やりたい競馬ができました。フランスでの前走は前哨戦でした。そのときのレースはベストではなく、馬場状態も特殊でした。次に向けてのレースでしたし、日本に来て、日曜のレースに100%へ持っていくことが目的となるレースでした。 -調教の感触と展望を 昨日の追い切りもうまくいきました。重要なのは馬を伸ばすこと、馬場に慣らせることでした。イギリス、フランスでのほとんどのレースが右回りでした。馬場を感じてほしかったんです。速すぎず、ハッピーな状態でこの雰囲気を楽しんでもらえれば、と思いました。レース当日はファンや周りに馬もいて、状況も違いますが、これ以上の満足はないレベルです。もし、どの馬に乗りたいか、と言われたらまずゴリアットを選びます。騎乗できてラッキーです。いい走りができれば、天皇賞・秋勝ち馬ドウデュース、2冠牝馬のチェルヴィニアもすばらしいけど、ベストのパフォーマンスが出せると思います。100%の状態で日本に連れてきてくれたので、われわれの夢を実現したいと思います。自信を持っています。 -枠順の希望は(その後、1枠1番に決定) 大きなレースは全てそうですが、内枠がいいです。ジャパンCもいいペースになると思います。1~7、8枠がいいですね。そうでないと、違う戦術が必要になってきます。まあ、私次第ですが。スタートがいい馬なので、発馬直後にいいポジションが取れればいいですね。中団より前で行けることが理想だと思います。