〈ふるさと納税〉人気ランキングで熊本の返礼品がTOP10 入り!返礼品を調査したら…今年の「世相」が見えてきた
■厚さ0.1ミリ以下のソーラーフィルム!? 災害が多かった2024年。熊本県南関町では、ある返礼品への寄付件数が急増したといいます。 それが、『携帯充電用 太陽電池シート SunSoaler(サンソーカー)』。「南海トラフ地震臨時情報」が出た8月の寄付件数は、去年の同じ月に比べて約16倍に増えたそうです。 南関ふるさと応援団 村上良一事務局長「『サンソーカー』はスマートフォンを充電するなど身近にも使えますが、災害時とか緊急時に使えるとあって申し込みが増えているのかなと思います」 『サンソーカー』を製造しているのは、熊本県南関町に工場を構える「F-WAVE(エフウエイブ)」です。 厚さ0.1ミリ以下という「フィルム型の太陽電池」を開発し、「サンソーカー」など様々な商品を生み出しています。 製造部 藤本愛美さん「『サンソーカー』は折り畳み式のモバイルチャージャー(持ち運びできる充電器)です。USBを差し込んで、太陽光に当てると充電できます。とても軽くて、薄くて、割れないという特徴があります。 防災グッズとして人気急上昇中の「サンソーカー」。太陽光があれば、2時間から3時間程度でスマートフォンを充電できます。 ほかにも、くるくると巻いてコンパクトに持ち運びできるロールタイプもあります。 製造部 柳園愛子さん「熊本県でも大きな災害がありましたし、そのようなときに『家に一つあると、備えとして重宝する』というお声をたくさんいただいております」 ■返礼品がシカ!? 地域の魅力を幅広く知ってもらおうと、返礼品も多様化。熊本県の美里町ではちょっと変わった返礼品を用意しています。 美里まちづくり公社 米満真弓さん「去年から美里町のふるさと納税の返礼品に出品しているのが、シカの角です」 返礼品はなんと美里町に生息しているニホンジカの角です。じつは、シカの角は1年に1度生え変わるため、毎年春ごろ山の中に落ちているそう。これを生かした返礼品を考えたそうです。
その珍しさもあって、意外と申し込みは多く、インテリアやハンドクラフトの材料に使われています。 シカの角を返礼品にした米満さんにはある思いがありました。 米満さん「山に人が入らなくなったせいで、シカが増えすぎてしまっていて、農作物を荒らすような状況になっている。シカの駆除を行う猟師さんたちが、角などを販売することで収益につながって、その仕事を若い人たちが引き継いでいけるようにしていきたいと思っております」 ふるさと納税は、地域の魅力的な返礼品を通して、その土地の文化や産業に触れることができる良い機会。あなたもふるさと納税で、地域を応援してみませんか?
熊本放送