社長に直撃 「どこまでバカなんや」…複数社員に日常的パワハラか 机たたき激しく罵倒
そこで、実際の音声を聞いてもらうと―― パワハラを告発された 社長 「法的に違法な取引を社員がした場合には、経営者として怒って当たり前じゃないですか?」 社長は、“違法行為があった社員を叱責しただけだ“と主張しました。 ただ、日本テレビの取材に対し、怒鳴られていた社員は、「違法行為ではなく、事務的なミスだった」と話しています。 記者 「複数の方が、社長に怒鳴られている証拠がありまして、全員が不正してるんですか? 単純に、営業成績が芳しくなくて、むちゃくちゃ怒られている人も…」 パワハラを告発された 社長 「そんなこと、ありえません! 社員に聞いてください。ありえません! 私はね、不正は怒るけど、営業社員には教えています、やり方を」 「教えるのが、パワハラなの? おとなしく教えていますよ」 記者 「やり方、です」 パワハラを告発された 社長 「やり方おとなしいよ! 聞いてごらん! 今から行って聞いてごらん! どんな教え方をしてるか。うそを言っちゃだめだよ、君!」 記者 「『パワハラ』はないってことで、よろしいですか?」 パワハラを告発された 社長 「ないです!」 “パワハラはない”――社長は最後まで、そう主張しました。
■専門家「パワハラを正しく理解していない経営者も多い」 職場環境の改善は?
“指導”と「パワハラ」の区別について、専門家は… パワハラに詳しい 早稲田リーガルコモンズ法律事務所 原島有史弁護士 「業務指導は、業務の改善のために必要な範囲で行うべきであって、それを超えて、ただただ怒りを相手にぶつけたり脅したりするのは、業務を遂行するうえで必要なものとはいえないので、(裁判所で)『パワハラ』だと判断されることが多い」 経営者の中には、パワハラを正しく理解していない人も多くいる、と指摘しました。 パワハラに詳しい 原島弁護士 「職場で働く全ての人たちが、風通しよく議論できる職場というのは、何よりも求められている」 ◇ 告発した現役社員の一人も、職場環境の改善を望んでいます。
現役社員 「誰かがここで声を上げて、こういう行動に出ないと、おそらくいつになっても、この体制は変わらないでしょうし…“この会社のために頑張ろう”と思えるような会社になればいいのかな」