【クイーンS】ボンドガールの懸念材料は前走着順だけ ヴィクトリアマイル組からはスタニングローズに注目
3歳は格と人気重視
夏場の重賞はどのレースも来るべき秋に向け賞金加算を目指すステージだ。3歳も古馬もGⅢで結果を残して、ようやく次が見えてくる。特に3歳は秋を前に斤量差を生かし、夏場でいくらかレベルが下がる古馬相手になんとかしたいところだろう。 【中京記念2024 推奨馬】1800mは勝率55.5%、複勝率88.8%で超得意! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) ボンドガールは春、体調が整わず、路線変更を余儀なくされ力を出せなかった。再出発を誓うここは、そのポテンシャルを爆発させたいだろう。過去10年でクイーンSを勝った3歳は2頭いる。17年アエロリット(NHKマイルC1着)、23年ドゥーラ(札幌2歳S1着、オークス3着)。どちらも春に結果を残した馬だ。ボンドガールは秘める素質で実績不足を逆転できるか。試金石だろう。データは21年函館を含む過去10年分を使用する。 1番人気【3-3-2-2】勝率30.0%、複勝率80.0%、2番人気【3-0-1-6】勝率30.0%、複勝率40.0%、3番人気【1-0-2-7】勝率10.0%、複勝率30.0%で上位人気の壁はそれなりに厚い。夏場の貴重な牝馬限定重賞とあって、古馬勢もそれなりにメンバーはそろう。3歳2勝も1、2番人気。ここでも主役に支持されるような存在でないと厳しい。 7番人気以下3勝など夏場らしく伏兵台頭の機運も十分ある。9番人気【1-1-1-7】勝率10.0%、複勝率30.0%など上位人気だけ並べても決して当たらない。暑さに負けず、粘り強く検討したいところだ。 3歳は上記の通り、【2-0-0-12】勝率、複勝率14.3%。やや極端で、たとえ斤量差があっても古馬相手に通用する根拠は必要だ。古馬は4歳【4-6-3-27】勝率10.0%、複勝率32.5%が中心。5歳【2-3-6-38】勝率4.1%、複勝率22.4%、6歳【2-1-1-20】勝率8.3%、複勝率16.7%なので、決して4歳に偏るのもよくない。6歳2勝は、どちらも同距離の福島牝馬Sで好走していた。