年間300万円でできる議員活動!金をかけずに市民に思いを伝える方法とは?/自民党裏金問題に地方の議員や新人も物申す!国と地方で乖離する「政治とカネ」事情②
選挙ドットコムはこの度、政治家(現職・元職・新人問わず)の意見を広く市民に伝える機能を拡充するため、毎月のテーマに沿って投稿された、選挙ドットコムサイト内の「ボネクタブログページ」に掲載されたブログを基に、編集部がコラム化する新企画をスタートします。初回のテーマは、「政治とカネに物申す」!昨年末に発覚した自由民主党の派閥による裏金問題についての問題意識や改善方法の提案など、現職の地方議員や新人の政治家たちの生の声を寄せてもらいました。今回は全4回の2回目です。このコラムでは、各ブログの一部分を抜粋していますので、気になるブログは文末のリンクよりぜひ全文をご覧ください。
裏金ってどこの世界の話?金をかけずとも市民に思いを伝えられる方法はある
自民党安倍派などの「裏金」「パーティー券」をめぐる報道を見る度に、無党派議員の私は「どこの世界の話か?」と思いますーーこう実感を語るのは船橋市議会議員の朝倉みきはる(あさくら・みきはる)氏です。 朝倉氏によると、政治活動にかかる概算の費用は年1~2回の議会報告書に最大200万円、SNSでの情報発信にかかる経費に約30万円などで「基本的に年300万で船橋市議としての政治活動の基本は運営し、6回の選挙当選を含めて21年間議員活動を続けている」と説明します。災害対応などの臨時出費を含めても300~400万円で、「うち96万は政務活動費、残り200~300万は歳費の中から支出」していることから、今回の問題にあがっているような数千万円のレベルの「大きなカネは必要ない」とした上で、「国会議員たちは、地方議員よりも『偉くて』『大きなこと』をやっているから、お金がかかって当然なのだろうか?」と問いかけます。 資金が必要になる背景には、一部の国政政党が「国会議員ー県議ー市議」のヒエラルキーや「パイプ」を強調し、その連携の人脈づくりや維持のために「パーティー」も含む「カネ」が使われたとの考えを示します。しかし、船橋市でコロナ禍に市議会での質疑を通じてPCR・変異株検査の実施を実現した経験を挙げて「パイプがなくても政策実現ができる」ことを実感したといいます。「ヒエラルキーや『パイプ』のために、政治に『カネ』が必要などという議論、自民党などが自分の選挙を有利にするために振りまいている『幻想』であり、市民に依拠すれば、歳費と政務活動費の中で十分活動できる」と結論づけました。
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