エリザベス女王の「意外な素顔」 長年の側近が語った知られざる一面
ぎっしり詰まったスケジュール、常に向けられる世間の関心――ロイヤルたちにはいつでも、対応すべきことが山ほどあります。ロイヤルファミリーのために働くことは、必ずしも簡単なことではありません。 【写真】幼少期はシャーロット王女とそっくり! エリザベス女王の96年の美貌 ロイヤルたちについて、公に語ることはほとんどない王室スタッフですが、18年にわたって宮殿で働き、亡きエリザベス女王にも長年仕えたサマンサ・コーエンさんが、オーストラリアの『ヘラルド・サン』 紙のインタビューに応えました。 エリザベス女王を称賛するコーエンさんは、「女王とは、よくお話ししていました。亡くなられて、寂しく思っています。特別な女性でした」と語っています。コーエンさんによると、宮殿での勤務中には、個室を使用することも認められたといいます。 「子どもが小さかったころも、いつもとても忙しくしていました。ですが、女王が働きやすくしてくださっていました」 「夜間に催し物があるときには、ウィンザー城内の部屋に泊まることができました。そのため、遅くなってからロンドンまで運転して帰らずに済んでいました」 「バルモラル城で働くときには、家族を連れていくことができました。私の子どもたちは、夏休みをバルモラルで過ごしていました。サンドリンガムには2年ごとに勤務していましたが、そのときにはクリスマスに子どもたちを呼ぶことができました。素晴らしい時間でした」 女王が期待するのは「あらゆることが常に最高レベルの正確さで行われること」だと思っている人もいるかもしれません。ですが、コーエンさんによると、実のところ女王は、何かがうまくいかないことを「とても楽しんでいた」といいます。 「すべてのことが、まさに完璧に準備されています。ですから、ケーキが切れない、銘板の除幕ができないなど、うまくいかないことが起きると、女王にとっては、それが面白いことなのです」 ウィリアム皇太子とヘンリー王子も2021年に受けたインタビューで、同じようなことを話しています。皇太子はそのなかで、エリザベス女王とフィリップ殿下はどちらも、「何かがうまくいかないことが大好き」だとして、次のように明かしました。 「いつでも、あらゆることが正しく行われなければならないという生活をしていますから、何かがうまくいかないとき、2人とも本当によく、声を出さずにクックッと含み笑いをするのです」「ほかの全員が死ぬほど恥ずかしいと思っていても、祖父母にとっては楽しいのです」 コーエンさんは、ヘンリー王子とメーガン妃が結婚した後、夫妻をサポートするチームの一員となりました。2019年には、夫妻の南アフリカ訪問にも同行したそうです。 もちろん、ロイヤルたちのために働くのは、楽しいことばかりではありません。コーエンさんは、「サマンサ・ザ・パンサー(どう猛なサマンサ)」と報じられたことがあります。 それは、まだバッキンガム宮殿での仕事を始めてから日が浅かったころのことだといいます。大勢のセレブリティを招いたイベントの準備をしていたとき、報道関係者から、ある人の名前が招待客のリストに載っているかと質問され、「いいえ」と答えました。 それにもかかわらず、何度も繰り返し電話がかかってくることから、「申し訳ありませんが、すべての人を招待することはできないのです」と伝えたそうです。 彼女の名前が報じられたのは、その翌日でした。コーエンさんはこのときのことを振り返り、「怒鳴ってもいません。どちらかといえば、新人なので親切にしようと努めていました」と述べています。
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