【年末恒例 赤ちゃんの名前】女の子は「紬」、男の子は「陽翔」がトップ ―明治安田生命の調査
先が見えない不穏な時代だからこそ、人とのつながりを大切に、将来が幸せでありますように―子どもの名前には親の切なる思いが込められている。女の子は伝統文化を想起する和風の名前、男の子は海や空をイメージする名前が多い。
明治安田生命保険が毎年実施している赤ちゃんの名前調査によると、2024年に生まれた赤ちゃんは女の子は「紬=ツムギ」、男の子は「陽翔=ハルト、ヒナト」が一番人気だった。読み方で最も人気だったのは、女の子は「ツムギ」が初めてのトップ、男の子が16年連続で「ハルト」。
<女の子>
「紬」「琴」「葵」など日本の伝統文化や季語に由来する和風の名前が多くランクイン。 「紬」は2021年以来、2回目のトップ。糸を撚(よ)って丹念に織り上げることから、「つなぐ」「根気強さ」「丈夫さ」を連想させる漢字。2位「翠=スイ」は前年9位からのジャンプアップ。鮮やかな緑色の羽を持つカワセミを意味する漢字。幸運を呼ぶ宝石といわれる「翡翠」にも通じ、美しく幸せな人生を歩んでほしいとの願いが込められている。3位「凛=リン」はかわいらしい音の響きの一方で、凛々(りり)しく力強い印象も与える。トップ3に漢字1文字名前が並ぶのは調査開始以来初めて。
<男の子>
「陽」「凪」「颯」「暖」「碧」など空や海を連想させる自然にちなんだ漢字を使用した名前が多くランクイン。 「陽翔」は2017年以来、7年ぶりのトップ。日の光を表す陽と、飛び立つイメージの翔の組み合わせで、前向きにチャレンジして、大空に羽ばたいてほしいという願いが込められている。2位の「凪=ナギ、ナギサ」は自然災害の頻発、国際情勢が不安定化する中で、穏やか育ってほしいとの思いが感じられる。3位「朝陽=アサヒ」はキラキラと希望にあふれる印象を与える。
調査は今年で36回目。2024年9月時点の同社の保険契約者情報を基に、2024年生まれの女の子7017人、男の子7308人を対象に集計した。