社民党・大椿ゆうこ参院議員が語る社民党の生き残り戦略!れいわと合流の可能性はある?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
障がい者支援 今やるべきことは何?
大椿氏は2006年から2010年まで、関西学院大学で障がい学生支援コーディネーターとして働いていました。4年間でさまざまな障がいを持つ学生と向き合い、一筋縄では行かないことも多かったそうです。 今の日本の障がい者政策の印象を問うと、「当事者の声が制度に反映されていない」と大椿氏。今後率先して取り組むべきこととして3つの論点を挙げました。 1つが旧優生保護法の問題です。障がいを理由に不妊手術を強制したことに対し、大椿氏は「国の誤った法律が多くの障がい者の人たちの権利を奪ってきたという事実を認めて謝罪して補償すべき」と語りました。 もう1つが移動介助です。現在、障がい者の通勤・通学に対する公的制度は整っておらず、大椿氏が関学に勤務していた時は坂の上の校舎まで電動車いすで移動するのは困難を極めました。 大椿氏は「障がいを持った人たちは学校に行かない、働かないっていう思いが制度の根底にあるからこういう仕組みになっている」と指摘。障がい者が社会参加するために必要なものと強く訴えました。 最後は、障がい者施設の解体です。大椿氏は相模原市の障がい者施設で起きた事件に言及し、入所施設型の障がい者支援が基本になっていることが事件の背景にあるとコメント。 「施設ではなく、地域で暮らす。そういう社会の実現の方向性を国が示すときだと思う」と続けました。 インクルーシブ教育を実現したいMC乙武も大椿氏に同意。分離教育の延長線上に障がい者施設での隔離があるとし「今の3つの考えは私も考えが近い部分がある」とコメントしました。
福島みずほ伝説を教えて!
社民党と言えば党首の福島みずほ氏。その人柄を問うと「元気ですよ!」と大椿氏。「私が同じ年齢になったときに、あんなにパワフルに駆け回れるかしらと思うくらい」とコメントしました。 一方で非常に繊細なところもあるようで、他人への言動について大椿氏が気にしないようなレベルで心配することもあるそうです。 大椿氏によると、福島氏を知らない若い世代が増えつつあるとのこと。その点を踏まえ「福島さんが政治家として弁護士として女性の権利を守る活動に力をいれてやってこられたっていうことは(中略)伝えなきゃいけないなというのは思います」と語りました。 福島氏の後を継ぐのかについて問われると「社民党が訴えている政策は非常に大事なこと」と大椿氏。 特に憲法に関しては国会内に改憲派が多いことに言及し「この憲法をしっかりと生かしていこうよ、という声を挙げなきゃいけない。そういう役割を引き受けていく覚悟はあります」とコメントしました。 一部ではれいわ新選組との合流について言及する声もありますが、大椿氏は組織の成り立ちの違いから合流は難しいと考えている様子。「どういう組織にしていくかという議論に時間を費やすよりは共闘という形の方がいいのではないか」と語りました。 また、実際に国会の場でそのような話になったこともないとのこと。当分、両党合流の可能性はなさそうです。