ジョン・カサヴェテス作品のミューズ、俳優ジーナ・ローランズを偲ぶ 特集上映「In memory of Gena Rowlands/イン・メモリー・オブ ジーナ・ローランズ」
去る8月14日に逝去した俳優ジーナ・ローランズを追憶する、特集上映「In memory of Gena Rowlands/イン・メモリー・オブ ジーナ・ローランズ」が開催される。この度、そのポスタービジュアルが公開された。 世界中の映画監督・俳優たちから愛され、唯一無二の俳優として屹立するジーナ・ローランズが、2024年8月14日、カリフォルニア州の自宅で息を引き取った。享年94歳。俳優として活躍しながら、ジョン・カサヴェテスの公私にわたる最良のパートナーとして、彼と共闘して映画に挑み続け、カサヴェテス監督作品に7本出演。ジョン亡き後も、その確固たる演技で世界中の人々を魅了し続けた。『こわれゆく女』と『グロリア』ではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされ、『オープニング・ナイト』ではベルリン映画祭の最優秀主演女優賞を受賞している。 今回の特集では、ジーナが出演しているジョン・カサヴェテス監督作品7本の中から、厳選した5本が上映される。中流アメリカ人夫婦の破綻した関係が崩壊へと至るまでの36時間を描いた『フェイシズ』、壊れかけた家庭を繋ぎとめようとする夫婦愛を描き、アカデミー賞主演女優賞、監督賞にノミネートしたカサヴェテスの代表作の一つである『こわれゆく女』、有名女優の舞台前の極限の緊張を描き、ジーナ・ローランズがベルリン国際映画祭主演女優賞を受賞した『オープニング・ナイト』、ジーナ・ローランズが相手に一歩も引かないタフな女性・グロリアを熱演し、ヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受賞した『グロリア』、そしてカサヴェテスの集大成的作品であり、ベルリン国際映画祭金熊賞を受賞した『ラヴ・ストリームス』。 特集上映「In memory of Gena Rowlands/イン・メモリー・オブ ジーナ・ローランズ」は、2024年11月23日(土)より渋谷のシアター・イメージフォーラムにて1週間限定開催。
otocoto編集部
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