国宝松本城に投影の映像好評 デジタルマッピング来場者の出足よく 長野県松本市
長野県松本市の松本城の国宝天守をデジタル映像で彩るマッピングで、来場者の出足が好調だ。14~22日の9日間に2万4892人が訪れ、昨年同期と比べると1509人多い。市は本年度から終了時刻を1時間遅らせ、午後10時にしたことが奏功したとみている。 本年度は映像を投影するプロジェクションマッピングと、線を投影するレーザーマッピングを組み合わせた「レーザー+プロジェクションマッピング」を初めて実施した。鮮やかで躍動感のある映像になったことも入場者が増えた理由のようだ。 観光客が宿泊する宿泊事業者の要望を受けて夕食の時間と重ならないように配慮し、終了時刻を1時間遅くした。22日の午後9時過ぎに訪れた観光客の土志田智樹さん(44)=横浜市=は「近くに宿泊していて、夕食後の時間を存分に楽しむことができた」と満足していた。 松本市や松本商工会議所などでつくる城下町松本フェスタ組織委員会(会長・臥雲義尚松本市長)が主催し、冬季の観光誘客を図るイベント「光と氷の城下町フェスティバル」の一環として来年2月16日まで開催する。 市観光プロモーション課の勝山裕美課長は「今年は昨年よりも寒いが来場者が多く、上々の滑り出しとなった。マッピングを鑑賞した後は浅間温泉や美ケ原温泉などで冷えた体を温めてほしい」と話している。 松本城公園内4カ所に設置された人工知能を搭載した「AIネットワークカメラ」で画像を解析し、来場者数をカウントした。
市民タイムス