すごい?すごくない? ハゼ用の竹竿を使って5時間で48尾【三方五湖】
半日足らずで48尾! これは爆釣なのか!?
久々子湖の石積み護岸や水路などを釣り歩く、この哀れな語り部(←筆者のことです)。 ハゼ用竹竿は元々ボートでやることを前提に作られているので、大場所よりも、やはり水路など小場所の方が使い勝手がいい。岸際のスポットを次々と撃っていけるし、沖に出られてお手上げということにもなりにくいからだ。 朝のうちは忙しいくらいに釣れた。とくに小さな支流が流れ込むポイントではアタリが止まらない。流れ込みちょい沖の、少し深くなるスポットでは大型が次々と食ってきた。誘いのアクション、ズル引き、ステイも交えたが、そんなのは関係ないと思えるほどなんでも釣れるのだ。 しかし、日が高くなるにつれ、祭りが終わったかのように反応が消えていった。 ハゼは沖へと帰っていったのだろう。 結局、11時に納竿。圧倒的自己記録であろう、48尾を釣ることができた。 江戸前のハゼ釣り名人はなんと1時間に100尾釣る人もいるらしく、それには遠く及ばない。しかし、数釣りに走ってしまうといかに手返しをよくするかという作業になってしまうので…語り部的にはこれでも釣りすぎなくらいだ。ノスタルジィに浸りながら1尾1尾ハゼを愛でるのがいい。
翌朝も気づいたら久々子湖でハゼ釣りをしていた
爆釣でおかしくなったのか、翌朝も暗いうちから久々子湖へ向かっていた。 語り部の記事の常連、琵琶湖のレンタルボートひさの屋のご主人・猛さんも一緒だ。 猛さん「ハゼは昔から釣ってみたかったんや。目標は30匹!」 前日好調だった流れ込みの合流点を猛さんに勧め、語り部はテキトーな場所で釣り開始。すると…ウキ釣りスタイルの猛さんがいきなり連発! 猛さん「もう5匹釣れたよ。ハゼって狭い場所に固まっているんやな」 語り部はハゼ用竹竿で場所を探りながら釣り歩く。序盤はなかなか釣れなかったが、徐々にハゼの付き場がわかってきた。見えない地形変化を把握し、そこを集中的に攻めると振り込むたびにアタリが出始めた。 昨日と同じく、日が高くなるにつれて近場しか攻められないハゼ用竹竿ではアタリが遠のいてきた。なので、この日の個人的テーマである投げ釣りへとシフト。 2号のオモリをセットした仕掛けを20mほど沖へキャストし、ボトムを感じながらゆっくりズル引き&ステイ。投げるたびに「ゴゴン!」という気持ちのいいアタリが復活した。やはり、ハゼは沖へ出ていたのだ。延べ竿にフッキング率では劣るものの釣れるサイズはデカいし、地形を探りながら釣る面白さがある。 この日も11時には満足して納竿。猛さん45尾、語り部35尾だった。 猛さん「釣りはやっぱり釣れないとあかんね。あー楽しかった!」 猛さんの運転する軽トラに揺られて、昼過ぎには帰宅。午後は昼寝からの原稿書きと、実に有意義な1日を過ごした。 三方五湖のハゼ釣り。さすがに3日連続では行かなかったものの、今後、語り部の年間釣りローテーションに入るのは間違いなさそうだ。
望月 俊典:Rod and Reel副編集長を経て、現在フリーランスの編集/ライター。『世界の怪魚釣りマガジン』を手掛けた。