砕石業の中馬が破産開始申請へ 負債総額16憶円、従業員は全員解雇の見通し
砕石業の中馬(鹿児島県いちき串木野市、中馬浩会長)が、近く鹿児島地裁へ破産手続き開始を申し立てることが17日、分かった。東京経済鹿児島支社などによると、負債総額は今年3月末で16億2300万円。従業員は50人前後で全員解雇の見通し。債権者数などは調査中。 【写真】〈関連〉中馬の本社が入る中馬ビル=17日、いちき串木野市東塩田町
同社は1967年設立。砕石、生コンクリートやコンクリート製品の販売を手がけるほか、同市内でガソリンスタンドやボウリング場などを所有していた。本社ビルには、スーパーなどのテナントが入居する。 同支社によると、建設業の環境悪化で業績が低迷、事業拡大に伴う借入金が負担となり、中小企業金融円滑化法を活用し経営再建に取り組んでいた。直近は西之表市馬毛島での自衛隊基地整備で需要が高まり、2022年3月期に10億1400万円だった売上高は24年同期は14億6500万円に伸びていた。 代理人の弁護士らは、数年にわたる従業員の使い込みで経営が悪化したとしている。
南日本新聞 | 鹿児島