アイリスオーヤマが5%の賃上げを実施へ 正社員4400人対象、大山晃弘社長が表明
家電・生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)の大山晃弘社長は9日に同市内で開いた決算会見で、2025年度も約5%の賃上げを実施する考えを明らかにした。アイリスオーヤマの正社員約4400人が対象になる。賃上げは6年連続で23、24年度も5%以上の賃上げを行っている。大山氏は会見で「25年度も人的投資を継続したい」と述べた。 グループ全体の24年12月期決算(速報値)は売上高が前期比2・9%増の7760億円だった。国内投資を強化してきたパックご飯や飲料水などの食品事業が伸び、3期ぶりの増収となった。経常利益も同18・8%増の380億円だった。 アイリスオーヤマ単体の売上高は、新型コロナウイルス禍の巣ごもり需要の反動が続き、家電やマスク事業が低迷したものの、前期比1・5%増の2315億円。経常利益は物価高に伴う価格転嫁が遅れた影響もあり、同18・5%減の128億円だった。 25年12月期のグループ売上高は同11・5%増の8650億円、アイリス単体の売上高は同12・3%増の2600億円を見込む。