【仮想通貨と税金】ビットコインで500万円の含み益!ほかの課税所得が500万円の人はいっぺんに売るより年またぎで分けて売却すれば15万円もの節税に
年をまたいで分けて売却する手も
仮想通貨が、来年以降は下落基調に変わるかもしれないので、早めに売っておきたいと考えている人は、今年と来年に売却タイミングを分けるという手もあります。 たとえば値上がりして500万円の含み益がある仮想通貨を今年すべて売却した場合、ほかの課税所得が500万円(来年も同様とする)であれば、今年の所得税176万4000円、来年の所得税57万2500円となり、所得税は合計で233万6500円となります。 一方、年末に250万円、年明けに250万円と分けて売却した場合は、今年の所得税が108万9000円、来年の所得税が108万9000円となり、トータルで217万8000円となります。つまり、分けて売却した場合のほうが、所得税が15万8500円も安くなります。 当然、課税所得の増減は、住民税にも影響します。住民税は翌年の支払いになるので、一度に売却した場合、来年の住民税が家計の負担にもなりかねません。そういったことも踏まえて、仮想通貨の売却は慎重に行いたいものです。
今回のまとめ
・仮想通貨の売却益は、給与所得と合算されて課税される ・売却のタイミングを分けることで節税も可能 【プロフィール】 藤川里絵(ふじかわ・りえ)/個人投資家・株式投資講師・CFPファイナンシャルプランナー。2010年より株式投資をはじめ、主に四季報を使った投資方法で、5年で自己資金を10倍に増やす。普通の人が趣味として楽しめる株式投資を広めるため活動し、DMMオンラインサロン「藤川里絵の楽しい投資生活」を主宰。本稿の関連動画がYouTubeにて公開中。