川崎Fは次節勝利でACLE決勝Tへ…今年でチーム去る鬼木監督「自分の仕事として最低限のことはできた」
[12.4 ACLEリーグステージ第6節 川崎F 4-0 山東泰山 U等々力] 今シーズン限りで川崎フロンターレを去る鬼木達監督にとって、最後のACLEとなった。川崎Fの指揮官として戦うのは、今月8日のJ1リーグ最終節・アビスパ福岡戦のみ。試合後の会見で「あと1試合。Jリーグラスト1試合に向けて最高の準備をしたい」と力を込めた。 【動画】アウェー中国戦の裏で起きていた珍事…日本代表FWがSNS上の声に反応「わざと」 悲願のアジア制覇に望みをつないだ。直近3連勝で年内のACLEを終えて順位は4位。リーグフェーズは残り2試合となり、川崎Fは2月11日の第7節・浦項スティーラーズ戦で勝利すれば、決勝トーナメント進出が決まる。鬼木監督は「勝てば予選突破に大きく前進する試合だった。選手、スタッフ全員でそういう思いで戦った」と試合を振り返った。 今年2月、昨シーズンのACLで敗れた山東泰山にリベンジを果たした。だが、指揮官に雪辱の思いはない。「年初めのゲームとは状況がまったく違うので、今日勝ったからリベンジできたとか、そういう感じは自分の中では全然ない」と強調する。改めて、アジア制覇への思いを口にした。 「最後ACLをどういう形でつなげていくかというところは、自分のなかで大きな役割だと思っていた。そういう意味で言うと、今日勝っていい形で来年を迎えられるのは、自分の仕事として最低限のことはできたのかなと思う。ただ、これは本当に選手、サポーター、そういう人たちの思いが詰まったもの。自分だけの思いではない。そういう意味で言うと、このACLは本当にみんな楽しく期待感を持ってやれた。本当に感謝している」 次の戦いに自身はもういない。鬼木監督は選手たちへの思いを語る。「まずは油断するなということ(笑)。あとはもう楽しんでもらって、やっぱりこのACLを本気で取りに行ってほしい。そういう思いでいる」。最高成績8強を塗り替え、川崎Fがアジアの頂点に立つ夢を選手たちに託した。