天才少年の多難な日々を描くコメディ『ヤング・シェルドン』をレビュー【海外ドラマナビ】
海外ドラマに詳しいライター・今 祥枝と編集・ぴらが、働く女性におすすめのドラマをピックアップ! 今回は、大ヒット・コメディ「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」のスピンオフ「ヤング・シェルドン」をレビュー。 【写真】@BAILAおすすめの海外ドラマ ナビゲーター 今 祥枝●『小説すばる』で「海外ドラマ考現学」を連載中。 編集ぴら●「フルハウス」といえば、ミシェル役のオルセン姉妹のブランド「ザ・ロウ」の靴が欲しい……
笑ったあとは、心がじんわり癒される。天才少年の多難な日々を描くコメディ
編集ぴら(以下ぴ) 「フルハウス」や「スイート・ライフ」を思い出す、なんとも楽しいドタバタ日常劇! 私はもともとの「ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則」を見ていないのですが、最高に楽しめています。 今 後にIQ187の物理学博士となるシェルドンの子ども時代は、オタク気質全開で案の定、周囲から浮きまくって笑わせてくれる。一方で、意外と“子どもらしい”気づきがあるところに、ほっこりしたり共感することも多いよね。 ぴ 私はシェルドンが「子どもっぽい」「時間の無駄」と完全否定したものの魅力に気づいていく、お決まりのパターンの回が大好き。ひょんなきっかけで漫画や哲学などの魅力に気づいていくさまが、なんとも可愛い。 今 天才児シェルドンを演じるイアン・アーミテージがハマり役。以前、イアンと母メアリー役のゾーイ・ペリーを一緒に取材したことがあるのだけど、利発そうなイアンは役柄そのもの、ゾーイはイアンの本当のお母さんみたいに慈愛に満ちていて和みました(笑)。 ぴ ドラマでは敬虔なバプテスト教徒で、まじめさゆえにシェルドンとぶつかることも多いメアリーもユニークですよね。 今 子どもたちはもちろん、テキトーな父からギャンブル好きの口の悪いバァバまで、みんな強烈だけど味がある(笑)。かなりの変わり者集団に思えるけれど、ほっとするのは、人ってみんなはみだし者の側面があるからかも。 ぴ 私はシェルドンの双子の妹ミッシーが最高に好き! 兄と比べられて育ったはずなのに、自分らしくのびのびとセンスのいい悪態をついて、シェルドンが本当に落ち込んだときは寄り添って。そんなふうに毎日ケンカしながら、支え合って生きる家族の姿に心が明るくなります。彼らのその後を知るために、「ビックバン★セオリー」を見るのも楽しみです!