東向島で「筆跡診断講座」 筆跡の特徴、手書き文字の魅力を解説
筆跡診断や手書き文字の魅了を学ぶワークショップ「手書き文字のおもしろさ講座~筆跡診断 入門編~」が11月24日、すみだ生涯学習センター(墨田区東向島2)で行われた。(すみだ経済新聞) 【写真】筆跡診断講座の様子 講師を務めたのは、墨田区出身・在住で、テレビやラジオでも活躍する筆跡仕事人の芳田マサヒロさん。俳優、声優からメディアデビューした芳田さんは、ライターを経て2014(平成26)年から「筆跡仕事人」として活動しており、延べ診断数は1万人を超えるという。 同講座は「自分事で墨田区を良くしたい」人たちが集まるイベント「墨田区まち活カイギ」で立ち上がったプロジェクト。芳田さんが「手書き文字の魅力を伝えたい」と、筆跡診断ワークショップを地域向けにカスタマイズした。 当日は11人が参加。講座ではまず、芳田さんが筆跡診断の専門家として自己紹介を行い、筆跡診断が人の性格や行動傾向を読み取る方法であることを説明。続いて、筆跡診断の基本から歴史的背景、筆跡鑑定との違いまで幅広く解説。芳田さんは「一般的には『目は口ほどに物を言う』と表現するが、私は『字は目や口ほどに物を言う』と伝えている。字はびっくりするほど、個性や性格分析ができてしまう」と説く。 参加者が「笑門来福」の4文字を書き、性格や行動傾向を読み解くセルフ診断では、芳田さんがその場で分析。文字の左上が開いているか閉じているかで、その人の真面目さや融通性が判断できると説明したほか、文字の角張り具合から規則やルールに対する意識の強さを読み取れることも示すなど、診断のポイントを解説した。 筆跡診断の応用例として、金銭感覚や仕事の適性などを読み取る方法も紹介。「筆跡診断は自己理解を深め、潜在能力を引き出すツール」とし、文字の特徴を意識的に変えることで新たな可能性が広がると提案。文字の間隔を広げることで、人間関係や仕事の幅を広げられる可能性があることを説明するなどした。 参加者に一人は「文字の美しさにこだわるのではなく、個性を生かして良い所を伸ばす、直していきたいところを変えていきながら文字をリスペクトすることが大切と学んだ。口という文字一字でも次からは意識して書きたい」と話していた。
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