「マジかよ…」ブラックバスの胃の中から出てきた意外な生物。どの個体からも同じものが…。
H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回は、H-1グランプリ開催直前の新利根川での釣行をレポート。 【写真 9枚】「どの個体からも…」ブラックバスの胃から出てきた内容物
水温の低下で厳しい状況となった新利根川
今回はH-1グランプリ第6戦、茨城県・新利根川での釣行のお話です。フィールドとなる新利根川には、テスト等を含めて4日間練習に入りました。状況としては、2週間前まで好調だったものの、前回の雨以降、急速にブラックバスの活性が落ち、例年通り厳しくなってきたタイミングとなりました。 水温は14~16℃。一日の流れでは、朝よりも日が差す日中から夕方に関しては活性が上がる感じです。新利根川の最上流から妙技水道まで、すべてのエリアをチェック。その中で個人的に仕掛けやすいのは洲の野原方面かな?と感じました。 理由としてはこういった水温低下や水質悪化が激しくなってくると、起点となるディープエリアがある場所付近のシャローにタイミング次第で差すと思っていて、だらっとした場所にはバスは少ないと思っているためです。 実際、釣ったエリアは全ていわゆる洲の野原にある「一級エリア」付近のシャロー。何度も入りなおすとバスに出会える雰囲気を感じていました。 4日間で釣ったバスは3本。まぁ厳しいのですが、釣ったバスのコンデションは抜群! 結果は1,200g、1,070g、500gとなっていました。
釣れたブラックバスの食性をチェックすると…
バスを釣ったタイミングは11:00頃と13:30頃、そして夕方でした。魚のストマック(胃)調査を行うと、意外な事実が判明しました。釣れたブラックバスの胃から出てきたのは、どの個体もスジエビ系でした。それも、捕食したてのようです。 エビは死ぬとすぐに赤くなってくるので、捕食時間におおよその予想が立てられます。つまり、朝のフィーディングの残りではなく、日中差してエビを捕食しに来るバスが存在し、それがビーブルを襲ってきているという点です。 もちろんエビ系捕食ならステルスペッパー70S(ティムコ)のようなルアーが効果的なように感じるのですが、季節が秋になっている状況では、スピードで騙した方が釣果に繋がりやすい可能性もあります。 そして朝よりも日中に集中してキャストする必要がある、という予想を立てました。これぞストマック調査の真骨頂!食べているエサとその状態で、確信めいた「何か」を組み立てられるので、キャストに迷いがなくなります。 ちなみに釣ったのは全てスピナーベイト! ビーブル3/8oz(ボトムアップ)とチビーブル1/4oz(ボトムアップ)なのですが、速く巻くために前側のブレードをカットしていまし。リア側のブレードをチビーブルの2番にすべて変更したものを使用。