高騰キャベツ いつ安くなる? 調べてみた“安い店”
高騰が続いているキャベツ。都内のスーパーでは600円を超える値段も。キャベツ農家の人に話を聞くと、値段の安くなるタイミングが判明しました。 【画像】キャベツ一玉が698円
■高騰キャベツ いつ安くなる?
客 「キャベツ…最近高いので。前は買ってたけど最近は買ってない」 東京・足立区の「スーパーたなか」。キャベツが一玉698円です。 客 「高いです。500円を超えると手を出しづらい」 キャベツの卸売価格は、去年から平年より高い水準で推移していましたが、12月半ばに入り、急激に上昇。1カ月前と比較すると1.8倍です。 スーパーたなか三丁目店 田中達人店長 「大手はやっているけど、売り場がないスーパーだとあまりやっていない」 スーパーが乗り出した苦肉の策は、2分の1にカットしたキャベツをさらに半分にカットです。 田中店長 「一回り小さくなるけど、高すぎる時は1/4玉で出している。今1/4玉で178円で出している。本当は200円ぐらいで出したい。正直なところ」 3サイズを販売していますが、最も売れているのは4分の1カットだそうです。 田中店長 「キャベツが超高級食材になってしまったので、なんとか代替えにするか、小さくカットするかという形に」
■なぜキャベツ高い?
お邪魔したのは、茨城県古河市のキャベツ畑。農家の鈴木さんに聞きました。 鈴木農園 鈴木弘晃さん 「こちらがキャベツの畑」 「(Q.たくさんなっている?)はい。結構まだ残っている状況」 「パッと見た感じ、これとかまだ出荷できないくらい小さいキャベツが散見されている」 「(Q.本来ならいつ収穫?)本来ですと、いつも同じ畑に植えているけど本来は年内に(収穫)。去年の12月31日までにとる予定がまだ残っている」 例年では、収穫が終わっているはずのキャベツが残っていました。 通常のものと、成長不足のキャベツを比べてみると…。 井澤健太朗アナウンサー 「一目瞭然ですけど、持ってみるともう…まったくと言っていいほど違いますね。重さが違いますし、なかなか大きくなっていないということなんですね」 キャベツが育たなかった理由は? 鈴木さん 「寒さも強くなっているのもあるし、水分が不足していた。11月に雨という雨が降らなかった。12月も。大きくなる時に雨が足りなかったというのが要因かな」 この後の収穫への望みはというと。 鈴木さん 「待てば大きくなるけど、このキャベツの特性として、そんなに寒さに強い品種ではない。1月30日くらいまでにとらないと、可食部も傷んだりする」 そうしたなかでの値上がりは、農家にとっても不安要素です。 鈴木さん 「高すぎると、消費者の買い控えが起きてしまう。そうなると値段は落ちてくる。なので難しいところ」
■キャベツ“安い店”調べてみると
では、どこでならキャベツは安く買えるのか。番組では安いキャベツを追い求め東京・足立区の青果店にて発見しました。 キャベツ1玉が税抜で298円です。(※値段は日によって変わります) 客 「わざわざ谷中1丁目から、ここに買いに来た。キャベツが一番、あっちこっち回って安い」 「(Q.キャベツが500円を超えると?)やっぱり買わなくなっちゃう。500円以上の野菜なんて考えられない」 店によると、安さの秘訣は「徹底的に安い仕入れ」。およそ50年にわたる営業で複数の仲卸業者とのつながりを生かし、安い仕入れを実現しているそう。
テレビ朝日