Night Tempo「もっと面白い音楽を作り出していきたい」韓国から日本へ
日本にいると見たい景色がいっぱいある
――お話は変わりますが、今春、韓国から日本に引っ越しされたそうですね。念願の日本住まいはいかがですか? 日本は本当に過ごしやすいです。いま韓国は物価が高くて、自炊することを前提で考えたら、日本は物価が安いんですよね。食材もいいですし、見たい景色もいっぱいありますし、頭に浮かぶアイデアも違ってきます。これまでも日本のいろいろな場所に行ったことがありますが、東京はビルが多くて都会。大阪は道が広くて観光地という印象ですね。名古屋も道が広くて過ごしやすそう、喫茶店もいっぱいありますし。 ――喫茶店といえば、テレビ大阪の番組で、大阪の八尾市の喫茶店をご紹介されていて、大阪出身者としてもお詳しいなあと思いました。 八尾の喫茶店はテレビ局からのご紹介で、落ち着いている場所でしたね。喫茶店は、オーナーさんによってカラーがあって、みなさんそれぞれキャラクターがすごく立っていて面白かったです。 ――喫茶店はいつからお好きなんですか? 7年前に、初めて日本に来てから通っています。最初の頃は日本語が話せなかったので、英語で話しても、年上のオーナーさんとかは普通に英語で対応してくれましたね。逆に、カフェで若者に英語で話すと会話できないこともありました。でも、最近はまた英語で会話できる若いかたも増えて。もともと僕はお茶をするのが好きなので、日本の喫茶店の雰囲気は好きです。お金を出して楽しめるところという印象ですね。でも、お茶をするという感覚よりは、アトラクションなんですよ。遊園地とかと同じで、新しいテーマパークとして通っています。韓国にはカフェはあるけど、喫茶店がないんですよね。だから日本に来て、喫茶店にいろいろ行って、普通に観光している気分でいつも行っています。 ――韓国語や英語のお話も出ましたが、Night Tempoさんは現在日本語がとてもお上手です。私も韓国語をいま勉強中なんですが、ananwebをご覧のかたのなかには、同じように語学を習っているかたもいるかもしれません。どうやって語学をマスターされましたか? 日本語は韓国語と文法が似ていて、しゃべり続けたら、1年もかからずに話せるようになると思います。たぶん韓国人が日本語を話すのはスムーズかなと感じますが、日本のかたは韓国語をしゃべるときにパッチムというものもあったり、少し違う面もあるのでしゃべりづらい点もあると思うんですけど。書いたり聞いたりするだけではなく、韓国の友達を作ったり、韓国のかたと仕事をしたりして、いっぱい韓国語をしゃべって練習するといいと思います。英語もそうですが、海外の言葉は実際にしゃべることが大事かなと。 ――やっぱり会話が大事ですね。そしてNight Tempoさんは、会社員から音楽の道に行きましたが、なかなか実際にやろうと思ってもできない人も。自分の夢に一歩踏み出すために何が必要だと思いますか。 どんなことでも、普段からちゃんと貯金をしてください。たとえば音楽の場合、アルバイトや仕事をしながら音楽でプロになろうとして、音楽はお金を稼げない、と言っているかたもいるようです。でもそれなら、お金を貯めて、仕事をやめて、お金が続く限り本気でトライすればできるのではないかなと。普段から遊んだり、飲みに行ったり、そういうのはやめて、お金を貯める。それで自分がやりたいことの時間を買って、もっと前に進む。進んだら自信が生まれます。 韓国ではわりと小さい頃から、貯金を増やすように親にすごく言われて、会社員になると何百万、何千万と貯めるかたも多いです。夢に一歩踏み出してみたいときは、とくに音楽の道には備えがあれば言うことはないのかなと。ちゃんと準備をしておかないと、親が悲しみます。 ――いろいろなお話をありがとうございました! それでは最後に今後の抱負を教えてください。 まずアメリカツアーをまわって、さらにアメリカでの展開を進めながら、日本でも今回のように自身の作品を作っていきたいですね。今後はプロデューサーの仕事をメインでやっていきたい願望もあり、実際いまありがたいことにいろいろなかたからオファーをいいただいて、進んでいるお話もあります。そうやって、もっと面白い音楽をどんどん作り出していきたいです。