多機能ペンでもブレ知らず。低重心で安定感抜群のゼブラ「ブレン4+S」【今日のライフハックツール】
ノック式のボールペンを使って細かな文字を書こうとしたとき、紙に触れたペン先が想定していた書きはじめ位置から「カチャ」と微妙に動いてズレた、という経験はないでしょうか。 多機能ペンでもブレ知らず。低重心で安定感抜群のゼブラ「ブレン4+S」【今日のライフハックツール】 これは、いわゆるペン先のブレと呼ばれるもの。ノック式は口金の先端穴からペン先を押し出して書きますが、当然ながらこの口金の穴はペン先よりも直径が大きくなっています。するとペン先が口金の穴の中でカチャカチャ動き回ってしまう=ブレが発生するのです。 気にしなければどうってことはないのですが、逆に一旦気になり出すとわりとストレスを感じるペン先のブレ。これを解消するべく2019年に発売されたのが、ゼブラ「ブレン」です。 ブレを抑制するブレンシステムによって生まれるがっちり剛性感の高い書き味で、「もはやブレン以外は使わない」と広言するファンもいるほど。 そんな「ブレン」シリーズに、新たに4色+シャープペンシルの多機能タイプ「ブレン4+S」がラインナップ。 ボリューミーな多機能ペンでもブレ抑制はちゃんと効いているのか? 使い勝手はどんな感じか? 実際に試筆しつつ、その辺りを確認してみましょう。 【ゼブラ「ブレン4+S」はこんな人にオススメ!】 使いやすい多機能ボールペンが欲しい 細かい文字でもブレずにしっかり書けるボールペンが欲しい
多機能でブレない、書き味快適なマルチボールペン
これまで「ブレン」シリーズには、単色のほかに3色の「ブレン3C」と2色+シャープの「ブレン2+S」がありましたが、この春さらに4色(黒・赤・青・緑)+シャープの「ブレン4+S」が追加されたのです。 インクは油性と水性の性質を併せ持つゼブラ独自のエマルジョンインクで、スルッとなめらかな書き味と鮮やかな発色が特徴です。 まず一番に気になるペン先のブレに関してですが、試筆してみると確かに「ブレンだ!」と分かる、がっちりと落ち着いた書き味でした。 口金の先端に備わった白いパーツ(ダイレクトタッチ)がペン先をしっかり掴んで固定するため、ペン先が紙に当たってもズレ動くことがなく、当然ながらカチャカチャという微振動もなし。細かい字もペン先が逃げないのでとても書きやすいです。 そもそも多色/多機能ペンは構造上どうしてもブレやすいですが、それを思えばこの安定っぷりはとても優秀! 多機能ペンと言えばもう1つ。ペン軸後端にノック機構が集中するため、重心が上側に来るという問題もあります。 重心位置が高いとペン先側がフラついてコントロールしづらくなるんですが、「ブレン4+S」は口金からグリップにかけて金属製のパーツを使っており、その重みで低重心化。一般的な多機能ペンと比較してもはっきりわかるレベルでバランスが良く、安定して書きやすく感じました。 5本のリフィルを内蔵している関係上、軸はかなり太め…のはずなんですが、しかし3色の「ブレン3C」と比べても、そこまで太くない(実測Φ13.3mm)感じがします。具体的に言うと、リフィル2本分の容量差があるようには見えません。 これは、軸の板厚をこれまでよりも薄くすることで内径を広げ、容積を稼ぐという工夫の賜物。ほかの4色+シャープの多機能ペンと比べても、直径で0.5~1mm近くスリムになっています。 グリップは、下に金属パーツが使われているからか、がっちりと剛性感があって握りやすいです。 もちろん軸の太細は好みが大きく分かれるところなので一概に評価はできませんが、低重心化や高剛性によって落ち着いた握り心地は、太軸が苦手という人でも比較的受け入れやすいかもしれません。