<雄風を起こせ!・’22センバツ花巻東>選手紹介/5 小沢修外野手/広内駿汰内野手 /岩手
◇全力で勝負強さ発揮 小沢修外野手(2年・前沢中出身) 強力打線のチームで中軸を担う。昨秋の東北地区大会決勝では初回に中前適時打を放つなど積極的な打撃が持ち味だ。 中学2年の時、甲子園で活躍する花巻東のがむしゃらにプレーする姿に憧れた。中学では軟式野球部所属で硬式球は未経験だったが、監督の藤田尚さんに「どんな立場でもいいから全力で頑張れ」と送り出された。 昨秋の地区大会から試合に出場し、公式戦14試合で打率3割5分3厘。好機での勝負強さが光る。ただ、明治神宮大会の広陵(広島)戦では変化球に苦しんだ。「キレがすごかった」と力不足を痛感。この冬は1日150球ほどマシンで変化球を打ち込む。直球を待った状態から変化球をはじき返す練習を繰り返し、体に覚えさせる。 恩師に成長した姿を見せるため、「全力プレーで必死に戦う」。 ◇語り継がれる選手に 広内駿汰内野手(1年・見前中出身) 「花巻東で日本一を取ろう」。盛岡東シニアに所属していた中学2年の時、練習試合の対戦相手だった佐々木麟太郎に声をかけられたのが進学の決め手となった。 入学直後からベンチ入りし、秋の明治神宮大会準決勝の広陵(広島)戦では7回に代打で出場。「直球を打てて自信になった」という中前打で好機を作り、得点に絡んだ。 総合力をつけようと守備も磨いてきた。夏に三塁手として出場した仙台育英との練習試合でバント処理を焦り悪送球。失点につながり負けた。それ以降、練習後の自主練習でゴロの捕球や送球をフォームから徹底的に見直した。成果は秋に現れ、「打球に体が自然に反応している」と自信を見せる。 大谷翔平や菊池雄星のように活躍し、後輩たちに語り継がれる選手になるのが目標だ。=つづく