IAEAがイランに核監視の改善要求、来月の理事会で進展状況判断へ
(ブルームバーグ): イランは、国際原子力機関(IAEA)による核監視の改善要求に数週間以内に応じなければ、新たな外交的非難を浴びる恐れがある。
IAEAのグロッシ事務局長は2日間にわたるイラン訪問で、核監視を改善するほか、未申告の場所で発見されたウランの痕跡の出所に関する長年の調査を解決するよう求めた。
グロッシ氏はウィーンでの7日遅くの会見で、「国際社会には早急に行動し、結果を出す必要があるとの認識がある」と述べた。
IAEA査察団は四半期報告書の草稿を準備しており、外交官らにに査察状況を伝えるとともに、増加するイランの濃縮ウラン貯蔵量に関するデータを更新する。報告書は6月3日に行われるIAEA理事会までに公表される予定だ。
グロッシ氏によれば、イランのアブドラヒアン外相は査察団に国際的な懸念に対処するため「具体的な措置」を講じることを確約した。
原題:UN Nuclear Watchdog Puts Iran on Notice Ahead of Key Report
(抜粋)
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Jonathan Tirone