昼休みは「生徒外出NG」で静まり返る…突然の閉校が伝えられた美容専門学校 生徒たちの“救済”へ動き続々
愛知県小牧市の美容専門学校が突然閉校を決めた問題で、ほかの学校が授業料を減免して学生を受け入れるなど、救済の動きが広がっています。 【動画で見る】昼休みは「生徒外出NG」で静まり返る…突然の閉校が伝えられた美容専門学校 生徒たちの“救済”へ動き続々 出資する会社の経営破綻で資金繰りが悪化した愛知県小牧市の「愛知中央美容専門学校」は、2024年5月末に閉校することを、5月9日の保護者説明会で突然明らかにし、入学金や授業料は一律で5万円ほどしか返金できないと説明したといいます。
<保護者会で配られた文書> 「生徒の人生をお預かりする身として、このような事態を発生させたことは忸怩たる思いでございます。いくら謝罪してもしきれるものではありません」 在校生の保護者(14日): 「やるせない気持ちというか。子供が一番かわいそうですよね。頑張って通っていたのに」 生徒らに5月末での閉校が伝えられてから10日あまりが経った5月20日のランチタイム。近所の人の話によると、この時間は外食をする学生たちが出てくる姿が見られるということですが、この日はひっそりとしていました。 学校は弁護士を通じて出したコメント以外に取材に応じておらず、関係者によると、生徒に対しては昼休みにも外出しないよう指示が出るなど、ピリピリとした空気が漂っています。 異例の事態に見舞われた生徒たちに、手を差し伸べる動きも出てきました。 名古屋市西区の名古屋ビューティーアート専門学校は6月以降、転入を希望する愛知中央美容専門学校の生徒を受け入れることを決めました。
名古屋ビューティーアート専門学校の植野いずみ副校長: 「非常に驚きではありましたし。在校生の方がこの後どうされるのかという心配というか、そういう思いにはすぐになりました」 気になるのは学費などのお金の問題です。 植野いずみ副校長: 「生徒さんにしてみたら2倍の学費がかかるようなことになりますので。すでに学納金としてお支払いいただいている金額は減免させていただくということです」 転入生が閉校する学校に2024年度分として納めた金額と同額を最大95万円まで減免するほか、ウィッグなどの教材費も2年生の場合で20万円ほど補助する方針です。