【2024年注目選手リスト】大阪ガス・高波寛生 日本選手権で優秀選手の大型ショート。すり足打法で打撃開眼!年間ベストナイン狙う!【社会人野球 内野手】
188㎝の大型ショート。ポジションに立つその姿は、ジャイアンツの坂本勇人を感じさせる、今年2年目を迎える大阪ガス・高波寛生(23)だ。高波自身も「右打ちと左打ちで違いはあるけれど、大柄なショートということで坂本選手のようになりたい」と話した。(取材・文 MBSアナウンサー金山泉)
去年11月の社会人日本選手権。「恐怖の8番」として打率.357(本1点4)をマークし、大阪ガス3度目の優勝に貢献。自身も優秀選手を受賞した。1年目から活躍を見せた高波だが、ある‟変化“が結果を生んでいた。 「もともと右足をしっかり上げて打つタイプだったんですが、(日本選手権)1回戦の東芝戦で打てなくて。2回戦まで期間が空いていたので、すり足打法に変えたんです」。
フォーム変更直後 本塁打とタイムリー三塁打
打撃フォームを変更した直後の日本通運戦で、同点本塁打とタイムリー3塁打を放ち、その後は決勝までの全試合でヒットを放った。すり足打法は「無駄な動きが少なく、目線のズレが生じづらい打ち方」になったという。 日本選手権のあと、12月には社会人選抜メンバーとして台湾ウインターリーグにも出場した。「せっかくの機会なのでいろんなことを試そう」と、より動きの少ないノーステップ打法にも挑戦。ソフトバンク期待の若手右腕・井崎燦志郎から右中間へ三塁打を放つなど、手応えをつかんで帰国した。 昨シーズン公式戦で4本塁打を放ち、中長距離打者というイメージの高波だが、関西学院大時代は意外にもリーグ戦ノーアーチだったという。「大学時代は体重82キロだったのが、トレーニングで筋肉量が増えて92キロになった。スイングスピードも上がって、飛距離も伸びるようになりました。」大阪ガス入社後の肉体改造で、長打力も持ち味の一つとなった。
埼玉の進学校・川越東出身。「学業とともにレベルの高い所で野球ができて、高校時代プレーできなかった甲子園で試合できる。」と関西学院大学への進学を決めた。