マグヌッセン、角田裕毅&リカルドの猛攻凌ぎ12位「ポイントには届かなかったけど満足。去年とはかなり違う気がするよ!」|F1バーレーンGP
F1開幕戦バーレーンGPを12位でフィニッシュしたハースのケビン・マグヌッセンは、昨年苦しんだタイヤのデグラデーション(性能劣化)に関する問題が、かなり解消されているように手応えを感じているようだ。 【動画】F1開幕戦バーレーンGPハイライト マグヌッセンはバーレーンGPを15番グリッドからスタート。その後、早め早めにタイヤ交換をする戦略がハマり、ポジションを上げることになった。 最終スティントでは、ピットアウト直後の角田裕毅(RB)をオーバーテイクするとその後必死に抑え続け、レース最終盤にはもう1台のRBであるダニエル・リカルドの猛攻をも凌ぎ切って、12位でチェッカーを受けた。 マグヌッセンの最後のスティントは、実に24周という長丁場。タイヤのデグラデーションがあまりにも大きかった昨年のハースでは、その間ライバルの攻めを凌ぐのは難しかったはずだ。しかしこの結果を見ても、改善の兆候が確かにあると言えよう。 「これまでのところ、今年の僕らにとって集中すべきポイントであるタイヤのパフォーマンスという観点からいえば、まともなレースができたと思う。ポイントは獲得できなかったけど、入賞の常連になるためには、さらなるスピードを見つける必要がある」 マグヌッセンはそうレース後に語った。 「順位はふたつ届かなかった。でも、上位で何も起きなかったという至って普通のレースだったから、まともな結果だと思う」 マグヌッセン曰く、マシンのフィーリイングは確実に良くなっているという。 「そう思うよ。少し良くなったと思う」 「でも、まだひとつのサーキット、ひとつの路面、ひとつのコンディションを経験しただけだ。しかも夜間で、気温も低かったしね。新しいコースに行って、そして昼のレースになった時にどうなるか見てみたい」 「フィーリングが確かに良くなっている。レースで戦ったマシンと同等のように感じるよ。タイヤのパフォーマンスに関して言えば、今日は不利だと思うようなところはなかった。あとはスピードを見つけ、ピットストップを”鋭く”してポジションを落とさないようにしなきゃいけない」 「タイヤのパフォーマンスが確認できたので、これまでの注目していなかった他のことにも目を向ける必要がある。でもそれはポジティブなことだ。冬の間の努力は報われたと思うけど、僕らはもっと努力しなきゃいけない」 マグヌッセンは、今後予定されているアップグレードがまともなものであり、それによってさらに前進できることを期待している。 「そうだね、そうなることを願っている」 「今年の(アップグレード)戦略全体が、興味深いモノだと思うよ。シーズンが進んでいくのが待ちきれない。そしてこの方向に向かって前に進んでいくだけだ。去年とは、かなり違う感じがする」
田中健一, Adam Cooper