楽しんで15得点 中京大中京「狙うのは優勝だ」 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第8日の27日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦を行い、中京大中京(愛知)が常総学院(茨城)を15―5で破り、準々決勝進出を決めた。中京大中京は春通算勝利数で歴代単独最多の57勝とした。 【写真でプレーバック】中京大中京―常総学院 ◇原尚輝主将 前回の試合は打線が積極的に振ることができず、3安打に終わってしまった。きょうは畔柳(亨丞投手)が立ち上がりにピンチを迎えるなど不安要素もあった。だが、(事前のミーティングなどで)今回の対戦投手は球が速かったので見極めるように、みんなに話して試合に臨んだ。結果的に初球からバットを振れた。 振り返ってみれば、初戦は緊張や硬さがあったが、きょうは楽しむことができた。そういう要素もあって15得点という大量得点につながったと思う。 また、小技と機動力で崩していこうという戦術は自分たちの代の特色。八つの犠打飛で得点を重ねることができ、自分たちのカラーが色濃く出せた試合だった。次戦の東海大菅生は好投手が何人もいるチーム。きょうのようにチーム全員で1番から9番まで切れ目のない攻撃を目指したい。狙うのは優勝だ。 ◇高橋源一郎監督「想定外の得点」 常総学院は力のあるチームで、これほど点が取れるとは想定していなかった。1回戦は3安打。どうなるかと思ったが、粘り強く打線がつながって得点が重ねられた。チーム一丸で戦えたことが収穫だ。 畔柳(亨丞)投手は(1回戦から続けての登板となり)試合の流れを見ながら代えようと思っていた。六回での降板を考えたが、力もほどよく抜けて本人も「もう1イニング投げたい」と言っていたので、七回まで投げさせた。勝利のために先を考えず、ベストな形を出したかった。球数制限は考えていない。 加藤(優翔)捕手も積極的に振って4安打し、畔柳投手をよくリードしていた。守備も攻撃も集中して前向きにできたことが結果につながった。 (28日の準々決勝は)連戦になるが、誰を登板させるかは決めていない。継投になると思うが、畔柳投手の疲労(具合)と、東海大菅生打線の兼ね合いを想定して検討したい。先輩方も勝利を重ねられてきた。今後も勝利を重ね、喜んでもらえるようベストを尽くして臨みたい。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。