マネックスグループCEO 清明祐子さん「25年の実績、次の3年で同じだけ成長する」 My Vision
「NTTドコモに株式を譲渡して得た資金を次の成長投資に振り向けるため、安定成長を見込める資産運用会社の買収や出資を検討している。グローバルに投資をしている会社に関心がある。今は株価指数に連動する投資が主流だが、リスクを取れる人であれば、他の資産にも投資した方がリスク分散になるし大きなリターンも得られるかもしれない」
--ダイバーシティ(多様性)に向けた取り組みは
「制度が充実してても使われなければ意味がない。ダイバーシティが当たり前の世界を作るには、働く時間や年齢に関わらず、一人一人をしっかり評価するのが基本だ。年功序列と根回し文化があるだけでも生産性が下がる。それぞれ自信を持って自分はこんな風に評価されたといえるようになると、どんどんダイバーシティも広がっていく」
◆清明祐子(せいめい・ゆうこ)
平成13年、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。MKSパートナーズを経て、21年マネックスグループ入社。平成31年、マネックス証券社長。令和5年からマネックスグループ社長兼CEO。
《編集後記》
「背筋がピンと伸びて、はっきりとした語り口の人」というのが、第一印象だ。NTTドコモとの提携など、その決断力と実行力には目を見張るものがある。その秘訣(ひけつ)は休日の過ごし方にあるようだ。夏場は百名山制覇を目指して、登山に行くことが多いという。ただ、最近は未踏破の山が遠方に限られるようになってきたことが悩み種のようだ。