「新庄監督なら必ずチャンスをもらえる」3球団争奪戦の末、日本ハムがまたもFA右腕の福谷を獲得 人気の理由を球界OBが考察
日本ハムは12月24日、中日からFA宣言した福谷浩司と入団合意に達したと発表した。 【動画】ここまで飛ぶ?水谷が戸郷から放った3号ソロシーン 古巣の中日、ヤクルトと3球団との争奪戦を日本ハムが制した。これで球団にとっては22年オフの伏見寅威、6球団の大争奪戦となった23年オフの山崎福也に続いて3年連続でFA選手の獲得に成功したことになる。 今や屈指の人気球団となった背景には何があるのか。球界内からも考察の声があがっている。 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は24日に自身のYouTubeチャンネルに「【FA速報】中日福谷浩司が日本ハム移籍を決断!!なぜヤクルトではなく日本ハムに!?先発?リリーフ?起用法についても語る!!」と題した動画を更新。独自の視点で福谷がなぜ日本ハムに移籍を決断したのかについて考察を加えている。 一つには「環境を変えたかった」ことがあるのではないかと高木氏。ヤクルトを選ぶとしたら、古巣の中日とシーズン中にもぶつかることで避けた可能性もあるとした。 一方で日本ハムを選んだ要因には「自分が必要とされているかというのを知りたくて、それが決め手になったと思う」とコメント。 移籍が決まった福谷といえば、かつては開幕投手を務めたこともあったが、近年は登板機会が減っていた。 今季は4月に2度の救援登板があったが、以後はファームで調整を続けていた。 先発としての初登板は8月23日の巨人戦(東京ドーム)。先発としてマウンドにあがると6回2失点の好投でチームを助け、勝利投手に。先発としては1年ぶりの1軍登板となったことで「いつでも最後かもしれないと思ってプレーしている」と秘めた思いを明かしたこともあった。結局、今季は先発として3勝をマークしている。 高木氏も「新庄監督だったら必ずチャンスをもらえると思うので、そのチャンスを生かせるか、どうか」とコメントした。 さらに環境要因としては、施設環境の素晴らしさが伝えられる本拠地のエスコンフィールド、また北海道の食など魅力的な要素が詰まっているとした上で「新庄監督、エスコン、北海道が決め手になる」と指揮官の存在や環境面も含めて、決めてになったと推測した。 また入団後の起用法に関しては、キャンプ、オープン戦を通じて新庄監督が冷静に判断していくとした。 日本ハムにおいても今オフは現役ドラフトで投手2人を放出、日本球界に復帰した上沢直之獲得に乗り出すもソフトバンクに移籍が決まったことで、投手陣に厚みを持たすためにも大きな補強となった。 先発、中継ぎ、抑えとすべてのポジションをこなせる右腕がどのようにチームにフィットしていくのか。チームを前に進める新庄監督の起用にも注目が集まりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]