<雄風を起こせ!・’22センバツ花巻東>選手紹介/9止 工藤翔大投手/北條慎治投手 /岩手
◇テンポの良さ持ち味 工藤翔大投手(2年・久慈中出身) 右横手から繰り出す最速134キロの直球と、4種の変化球で打たせて取るテンポの良い投球が持ち味。東北地区大会決勝では、聖光学院(福島)戦に3番手で登板し、4回を無安打無四球で抑え優勝投手になり、チームの期待にきっちり応えた。 サイドスローに転向したのは高校に入ってから。「身長がない分、どう強みを出すか」と考え、当時チームにいなかったサイドスローに挑戦することにした。身近に手本がおらず試行錯誤の日々。佐々木洋監督や捕手の田代旭の助言を参考に、自分の体に合ったフォームを模索した。 「空振りを取れる球種の習得」を目標に投げ込み、右打者には内角を突いて詰まらせるシュートなど勝負できる球種を増やした。 「試合をきっちり作り流れを呼び込む投球をする」と意気込む。 ◇長身生かした本格派 北條慎治投手(1年・大船渡一中出身) 身長184センチから繰り出される最速135キロの直球で押す本格派右腕。中学まで投手経験はほとんどなく、高校入学後に「長身を生かせる」と挑戦することを決めた。プロとして活躍する大谷翔平や佐々木朗希の動画を繰り返し見て参考にする。 昨秋の東北地区大会決勝の聖光学院(福島)戦に先発するも「自分に抑えられるのか不安になってしまった」と二回途中で降板。リベンジを誓い挑んだ明治神宮大会でも準決勝の広陵(広島)戦で2者連続の四球で満塁のピンチを招いてしまった。 メンタルの強化と制球力の向上が課題と自覚。この冬は、投球時に前かがみになる癖を直すため動画に撮ってフォーム改善に取り組み、実戦を想定し打者を立たせてインコースに投げ込む。「背番号1」が目標だ。=おわり