ゆりやんレトリィバァが狙う“渡辺直美超え” Netflix「極悪女王」旋風が強い追い風に
「女芸人№1決定戦 THE W 2024」で新女王が誕生した12月10日、ゆりやんレトリィバァ(34)がアメリカに発った。ゆりやんは17年にスタートした「THE W」の初代女王。芸人人生を大きく変えた大会の日に、活動拠点をアメリカに移したことに運命めいたものを感じる。 【写真】ダンプ松本、「極悪祭」で憤怒の表情! かねて年内渡米を公表していたゆりやんは、今月に入って荒稼ぎ。11月26日にボディーメークの著書「じぶん BIG LOVE!♡♡♡~ゆりやん体づくり本」(集英社)を出版すると、12月5日に発売記念会見を開いた。4日には、テレビCM「Paidy」の最新版のオンエアが開始。6日には、千葉・幕張メッセで開幕したポップカルチャーの祭典「東京コミックコンベンション2024」に出席して、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」シリーズで科学者のドクを演じたハリウッド俳優のクリストファー・ロイド(86)と同じステージに立った。8日には、渡米前最後の国内イベントに参加。「とにかく(アメリカで)売れます」と力強く誓った。 アメリカでのプランはゼロで、帰国のめども立てていない。幼いころから世界で通じる表現者になりたいと思っていたため、時間をかけて英語を学習。ひとり旅で困らない程度の語学力を身につけた。 45キロのダイエットに成功したあとの20年にNetflixシリーズ「極悪女王」のオーディションを受けると、主人公で悪役女子プロレスラー・ダンプ松本(64)役を射止めて、40キロも増量。同作は世界190を超える国と地域で同時配信されることが決まっていたため、ゆりやんは是が非でも主役のポストに収まりたかった。英語版「The Queen of Villains」は残念ながら視聴ランキングで首位に立てなかったが、日本では3週連続トップの好成績。予想をはるかに上回る“極悪旋風”は、ゆりやんにとって最良にして最高の餞別となった。 ■アメリカンドリームを体現できるか 今月3日に発表された「BBC100 Women(100人の女性)」で、ゆりやんの吉本興業の先輩にあたる渡辺直美(37)が日本のコメディアンで選出された。 渡辺は21年から米国ニューヨークに移住。インスタグラムやXなどの総フォロワー数は約1500万人で、日本人有数のインフルエンサーとなった。 2年前にはニューヨーク・タイムズスクエア付近で巨大広告看板が設置され、アメリカンドリームをつかんだ。 「そんな直美さんは、ゆりやんさんのロールモデルになっているはず。ただ、ゆりやんさんの場合は『The Queen of Villains』という強い手札を持っており、女性芸人たちで競うコンテストでクイーンになったというエビデンスまである上での渡米。海外のオーディションで有利に働くことは、目に見えています。英語が堪能で、俳優・コメディアンとしてのベースと実績があるため、いまは漠然としている“売れる宣言”も、スピーディーに具現化する可能性が高いです」(エンタメライターの伊藤雅奈子氏) 19年には米国のオーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」に角刈り、星条旗の水着で出演して、世界中から喝采された。21年には、「GQ MEN OF THE YEAR2021」でメン・オブ・ザ・イヤー・ベスト・コメディアン賞を受賞。時間をかけて足場を組み立てていったゆりやん。25年はアメリカンドリームを体現だ。 ◇ ◇ ◇ ゆりやんレトリィバァのアメリカ進出に大いにプラスになったであろうNetflix「極悪女王」。関連記事【もっと読む】ゆりやんレトリィバァ世界進出へ! Netflix「極悪女王」大ヒットが“名刺代わり”…では、同作がゆりやんにもたらす大きな利益について伝えている。