すすってよし、かぶってよし
プラスチック製品の製造・販売を手掛ける香川県観音寺市の川崎化工は、うどんを食べるどんぶりに使えるヘルメットを開発し、評判を呼ぶ。素材に国産米由来のバイオマスプラスチックを使った。 商品名は「うどんヘルメット」。深さ10センチ、幅18センチ、つばを入れた全長が26センチで、大人でもかぶれるサイズ。さかさまで安定して置け、うどんが3玉以上入る大盛りのどんぶりになる。つばの部分は薬味入れになり無駄がない。 同社は環境には良いがコスト高になってしまうバイオマスプラ製品を、付加価値を付けて広めようと企画した。加工ノウハウや原料調達ルートを持っていた、国産米由来の素材を採用。香川名物のうどんにちなんだ商品として、今年7月に発売した。 商品は全10色で、バイオマスプラで作ったものとプラスチックで作ったものの2種がある。同社の川崎功雄社長は「今後は自然由来の素材で強度を高め、うどんを食べていてもすぐに身を守れる商品にしたい」と話す。 (染谷臨太郎)
日本農業新聞