[ハリウッド・メディア通信] 玩具から映画へ LEGOとミュージシャンがコラボした画期的なドキュメンタリー アニメーション映画『Piece by Piece (原題)』
LEGO映画の今後
元ワーナーブラザースのエグゼクティブで現在Netflixの代表となったプロデューサー、ダン・リンが率いたLEGO映画フランチャイズ。『LEGO(R) ムービー』『レゴ(R)バットマンザ・ムービー』『レゴ(R)ニンジャゴー ザ・ムービー』『レゴ(R)ムービー2』とレゴで作るアニメーション映画の可能性が模索されたものの、ワーナーブラザースとの契約は終了。2020年からユニバーサル・ピクチャーズと契約を開始し、その傘下のフォーカス・フィーチャーズによる最初の映画がこの『Piece by Piece』これまで、玩具メーカー、レゴ側を統括し、TVシリーズを含めた全ての作品群に関わってきたプロデューサー、ジル・ウィルファートは、ヴァラエティ誌のインタビューで、最初の映画のヒットから数多くの作品を作り過ぎ、今後作っていくLEGO映画の質やニーズを振り返る時間が必要だったと語っている。 『Piece by Piece』も監修したウィルファートは、記者会見でも、ファレルから大絶賛を浴びた。今までのLEGO映画と比べても、確実に一歩進んだ映画が完成し、同時に開催されたロサンゼルスのLEGOイベント会場でもその世界観が味わえるようになっていた。上映会後のパーティでは、子供も大人もLEGO作りに夢中になって遊び、自らのバーチャルLEGOを作ってファレルと2ショットを撮影。10周年記念にふさわしい新たなLEGO映画の門出を祝っていた。
文 / 宮国訪香子