【山口県】[周南市]市営住宅に大学生! 周南公立大学部新設で学生大幅増 アパート事情も変化
「地域貢献大学」を目指す市立大学として2年前に発足した周南公立大学(髙田隆学長)で3学部5学科の新体制が4月からスタートする。入学定員も大幅に増えて480人。入学生が卒業生を大幅に上回ることから、学生は今春だけで200人、来春は300人、その後2年間は150人ずつ増え、4年間では約800人増えて1,920人になると見込まれる。自宅通学以外の学生は大学周辺のアパートに住むが、学生の大幅増で居住エリアが広がるなど、前身の徳山大学のころと学生の生活も変わろうとしている。市も学生の増加を活性化に結びつけようと新たに自治会参加を条件に市営住宅を提供する。
増える女子、理系学生
徳山大学は文系大学でスポーツの強豪校として知られ、当時は運動部ごとに共同生活する寮もあったが、現在はすべて姿を消した。 学部再編後の入学定員は経済経営学部が160人▽スポーツ健康科学科、看護学科、福祉学科のある人間健康学部が220人、情報科学部が100人。文系は経済経営学部だけで、理系の学生が3分の2を占めることになる。男女比も現在は7対3だが、看護学科があることから今後は女子学生が半数近くにまで増える可能性もある。
広がる居住エリア
新入生のうち、12月までに推薦入試などで入学を決めた学生はすでにアパートを予約しているが、3月に合格発表や入試がある新入生が半数ていどおり、こちらはこれからアパートを探すことになる。 大学では学生生活の支援は学務課が担当していて、入学予定者から問い合わせがあった場合は、大学の協力店会に入っている地元の不動産業者を紹介している。 地元の不動産業者によると、物件は足りないという状態ではないが、学生向けにすぐに紹介できる大学近くの部屋は10件ていどと多くはない。 徒歩で通学できる城ケ丘、桜木など大学周辺にこだわらず、バイクや自転車の利用を前提にエリアを広げ、家賃は高くなるが、徳山駅周辺に目を向れば物件は増える。一方、女子学生が希望するオートロックなどセキュリティがしっかりしているなどの条件を満たすグレードが高い部屋は限られる。 このため、不動産業者は、訪問前にその業者のホームページで物件確認して予約をとり、本当に必要な条件は何かを絞り込んで訪れれば希望の物件を紹介できると助言する。 ただ、入学者は県内出身者が多い可能性もあり、当面、自宅から通学可能なため、アパート探しを急がない人もあると見られ、不透明な部分もある。