ゲームストップ「ロアリング・キティ」コールの取引活発-株価は急落
(ブルームバーグ): 米ゲーム小売りのゲームストップ株が12日の取引終盤に急落する中、「ロアリング・キティ」とオンラインで知られる投資家、キース・ギル氏が保有しているとされる同社株のコールオプション(買う権利)が大量に取引された。
今月21日期限の行使価格20ドルのコールオプションはこの日に9万3266回取引され、大半が午後3時半より後に行われた。12日の平均取引は21枚だったが、同日終盤の取引はほぼ2倍となった。
ギル氏は今月のソーシャルメディアへの投稿で、12万枚相当のコールオプションを購入したと主張。その後の投稿ではポジションをまだ解消していないことを示唆していた。
同氏のポジションに関するニュースを受け、ゲームストップ株は今月、45ドル超と2倍近く上昇する場面があった。同社はこれを機に株式発行を通じて21億4000万ドル(約3360億円)を調達した。
ギル氏が12日の活発な取引に関わっていたかは不明だが、ゲームストップ株の主要なけん引役である同氏がポジションの一部、または全てを手じまうのではないかとの懸念が株価を圧迫する可能性もある。ゲームストップ株は同日、一時19%下落。25.46ドルと17%安で引けた。
行使価格20ドルのコールオプションは12日、一時13.90ドルで取引されたが、終値では6.40ドルに下落。ギル氏が購入したとされる平均価格の5.6754ドルをなお上回っている。
原題:GameStop ‘Roaring Kitty’ Calls See Trading Flurry Amid Slide (1)(抜粋)
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Carly Wanna