<独占インタビュー>横浜DeNA山崎が語る抑え成功の秘訣。
――魔球とも呼ばれるツーシームは、フォークのように落ちるもの、チェンジアップみたいに落ちるもの、シュート系、スライダー系とぱっと見るだけで4種類あるように見えます。 「僕の中では、カウントを取るツーシームと、三振を取るツーシームに使い分けています。使い分けというより、状況に応じての使い方ですね」 山崎がツーシームを投げるきかっけは、大学時代、現ソフトバンクの東浜巨から教えられたものだ。「その教えを今でも守っている」と山崎は言う。 「大学時代は、ツーシームの使い方は、こんな形じゃなかったんです。ゲームの中で、変わってきた。プロのマウンドの中で、日に日に自信をつけてきたことが大きいです」 ――オープン戦当初は、ナックルも使っていましたね。 「はい、今では使っていません。いえ使えないんですよ。抑えになってから、1球が試合の勝敗を左右するようになりました。消去法の中、ストレート、ツーシーム、スライダーの配球になってしまいます」 ――山崎さんが考える理想のストッパーの条件とはなんですか? 「なんでしょう。ひとつ言えるのは、相手が、それが来るとわかっていても、あえて、そのボールを行ける度胸です。ストレートが読まれていても、ストレートを投げることのできるピッチャーでありたいんです。ツーシームでも同じことが言えます。いきたいけれど、いけないときも確かにあるのですが、そこでも、しっかりと、度胸を持って低めに投げる意識を持つことなんです。まだストッパーとしてのマウンドは少ないのですが(28試合)、そう感じています」 ――ルーキーが、将来、このままストッパーとして大丈夫なのか?という声もあります。将来は?先発転向したいですか? 「まったく、そんなことを考えてことはないんです。今は、マウンドに立つことがうれしくて頑張っているだけで、もっともっと結果を求めていきたい、もっともっといいピッチャーになりたいという気持ちを持っています。今与えてもらっている仕事を徹底してやっていきたいというのが、正直な今の気持ちです。まだ経験が浅いので、もっともっとよくなるきっかけを、ここからも、見つけたいなとは思っています。」 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)