【プレイバック’94】YOSHIKI「衝撃の飲酒運転逮捕」で発覚した工藤静香との“ロス同棲”
10年前、20年前、30年前に『FRIDAY』は何を報じていたのか。当時話題になったトピックをいまふたたび振り返る【プレイバック・フライデー】。今回は30年前の’94年4月15 日号掲載の「YOSHIKI逮捕!静香と〝ロス同棲〟の無軌道」をお届けする。 【周囲がひくほどいちゃいちゃと…】すごい…YOSHIKIと静香が泥酔した〝乱痴気パーティ現場〟 当時、ロスに活動の拠点を移していることは明らかになっていたものの、私生活は全く謎に包まれていた『X JAPAN』のYOSHKI(当時28)が飲酒運転で逮捕され、同時に人気歌手・工藤静香(当時23)との〝同棲〟まで発覚してしまったという衝撃のスクープだ。(以下《 》内の記述は過去記事より引用) ◆眼が血走って潤んでおり、顔は真っ赤だった 《「ちょっと、どいて、どいて」 出迎えの事務所スタッフの声が響き渡る。3月15日の夕方、米国ロサンゼルスから成田空港に到着した飛行機から降りて来たのは、人気歌手の工藤静香だった。彼女は、今年の1月から約2ヵ月間にわたったロスでの「充電」を終 えて、この日、帰国したのである。 が、その帰国日時はなぜかマル秘扱いで、冒頭のようにスタッフ数名がガードするものものしさ。本誌のカメラマンに「なんで、写真を撮りに来たんだ」と凄む場面もあったのである。帰国ショットを撮られることに、これほどまでに神経質になるのも珍しい。》 静香の所属事務所がピリピリするのも当然といえば当然だった。それは彼女のロス滞在中に〝ある出来事〟が起こっていたからだ。 その出来事はロスの中心部を貫くサンセット大通りで現地時間3月10日の深夜午前1時すぎに起きた。1台の黒い’86年式フェラーリが、前の車をあおるようにクラクションを15~20秒も鳴らし続けながら走行していた。その車は車線からはみ出てフラフラと走るなどあきらかに異常な様子だったという。 巡回していたパトカーがフェラーリを停車させると、運転席にはYOSHIKIが、そして助手席には静香が乗っていたのだ。警察のレポートにはこのときのYOSHIKIの様子が次のように書かれていた。 《ドライバー(YOSHIKI)の息から強いアルコール飲料の臭いが感じられた。(中略)彼の顔を懐中電灯で照らすと目が血走って潤んでおり、顔がまっ赤だった。そこでアルコールテストのため車から降りて歩道に上がるようにといった。彼はフラフラしており歩道に上がる時、つまずいた。彼は英語が分からない様子だったが、こちらがゆっくり話すと理解できた。テストの結果、飲酒のため運転が不可能と判断されたので、彼を逮捕した》 この夜、2人はスタッフら10人ほどと、ロスの街中にある現地で有名な日本食レストランで夜の10時から翌1時まで、貸し切りでパーティーを開いていた。このときの様子について知る人はこう証言していた。 《あの晩はものすごく盛り上がりました。特にYOSHIKIと静香はかなり酔っていて二人が人目もはばからず、あまりにもベタベタするので、店のマネジャーから「ちょっと御遠慮ください」といった旨の注意を受けたほど。それから店にドンペリ(最高級のシャンパン)が置いていないからと店員に外のスーパーまで買いに行かせたりもして、いわば乱痴気騒ぎでしたね》 日本よりもスキンシップが当たり前なアメリカで、しかも貸し切りの空間で注意されるとは、一体どれほどベタベタしていたのか想像をたくましくしてしまう。そして盛り上がった二人は他の仲間を残して席を立ちフェラーリで店を後にした、という流れから逮捕シーンにつながったというわけだ。 静香は’92年12月に本誌に俳優の的場浩司との熱愛を報じられているが、YOSHKIとの出会いはそれ以前にさかのぼるという。テレビ番組で共演して知り合い、その後、静香が絵を描いて贈るなどのアプローチをして親密になっていったようだ。二人の恋の噂はこの1ヵほど前に女性誌でも報じられており、静香の事務所は全面否定していたのだが、今回のことではからずも証明されてしまったわけだ。 二人の親密ぶりはロスのあちこちで目撃されていた。 《ダウンタウンにあるヤオハン(日系のスーパーマーケット)で1月中旬に二人がショッピングしているのを見ました。茶碗やハシ、鍋などを買い揃えてましたよ。カートに山盛りの野菜や肉も買いこんでいたね(ロス在住の音楽業界関係者) 》 《ビバリーヒルズのヒルトンホテルの近くを二人で歩いてました。手をつないで仲がよさそうでしたよ(日本人留学生)》 《スタッフが彼のロスの家を訪ねたら、いきなり静香が玄関口に出てきたのでビックリしたって言ってました。家の中を仕切ってる感じだったそうですよ(YOSHIKIの知人)》 YOSHIKIの家はロス市街を見下ろすハリウッド・ヒルの一角にあった。この中庭にプールのついた白い外壁の一軒家でハリウッド映画の華麗なワンシーンのように二人は愛を温めていたのだろう。 飲酒運転で捕まったYOSHIKIはウエスト・ハリウッド署で血液中のアルコール濃度を調べるテストを受けた後に保釈金500ドルを支払って釈放された。ロスの弁護士によると、6ヵ月の免停となったようだ。 本誌はYOSHIKIが講習を受ける場面を目撃、心境を聞くために個人事務所に連絡してみたが、「一切ノーコメント」との回答だった。 交際がバレでしまったことで、その後二人は堂々とロスで同棲生活を送ることとなる。交際は順調で4月14日の静香の誕生日にYOSHIKIが指輪を贈ったことなども報じられたが、夏ごろから不仲説が流れるようになった。破局説に対して静香自身が直筆のFAXで『色々な噂が流れていますが今までと変わりなくお付き合いをさせて頂いてます』と異例のコメントを各社に送ったこともあった。 だが、’95年12月には本誌がYOSHIKIの〝カナダ人新恋人〟の存在をスクープ、静香も『もう会ってません』と破局を認めたのだった。 それ以降、二人の交流について報じられることはまったくなかった。だがYOSHIKIは’23年1月に『週刊文春』の取材に対して『(静香とは)いつも喋っているわけではなく、まぁ節目節目で。たまにですね』と、現在でも交流があることを明かしている。
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