競輪界の“強制引退”争いはヒートアップ 50代の選手2名が勝負駆けに挑む「自分はいつでもフルスロットル」
いわき平競輪場でナイター「ゴールド椎茸TIPSTAR杯(F2)」が13日に開幕。初日2レースと5レースをピックアップする。 期末に近づくにつれて熱を帯びてくる代謝争い。成績下位の選手が強制引退となり、ボーダー上の選手は一戦一戦が勝負になる。今節のいわき平出走選手では相良勝美と平澤秀信がその渦中にいる。 2レースは、小田恭介-前川裕希-相良勝美、中井修-中川博文、櫻井宏樹-茂木和臣の3分戦。 相良は「小田君の力なら普通に走れば勝てるんだから。上で走るためにももっとね。頑張ってもらうし、自分も頑張りますよ」。 小田は「この前はホームとバックを取ったけど捲りになった。逃げと捲りの数を同じくらいにはしたいのですが…」。 小田の直近は逃4、捲10の決まり手。長い距離は苦手で突っ張るともたないタイプ。櫻井が必ずアクションを起こすし、やり合うと中井の捲りも飛んでくる。こんな中で、北日本勢がどんな話し合いを経てレースに入るかにも注目したい。 5レースは、福田稔希-田崎良太郎-平澤秀信、山口直樹-田中智也、加藤正法-花村直人の3分戦。 平澤は「自分はいつでもフルスロットル。練習は常に一生懸命やっていますよ。前回は77にギヤを落としたら良かったけど、今回はこれじゃ足りないかな?」と85に上げて臨む。 福田は「前回決勝は結果はダメだったけど、3分戦で全部2周半突っ張って内容には満足できました。もちろん、ここもそうします」。 全ツッパに迷いがない福田に田崎、平澤が付け切れるかが焦点になろう。 相良、平澤とも戦える状態で、あとは展開。その展開を作る目標次第ということになる。先行選手にもプレッシャーがかかる。(アオケイ・市川記者)