【独自取材】航空自衛隊「無人偵察機」部隊に密着……驚きの操縦飛行 安全保障の最前線『every.特集』
■無人機パイロットは有人機の経験者たち
地上からの操縦になりますが、パイロットは皆、有人機で空を飛んだ経験があります。菅原さんは、以前はF-15戦闘機に乗っていましたが、志願して偵察航空隊に移ってきました。 初めて操縦した時の印象は―― 飛行班 菅原秀晃1等空尉 「自分が乗っている体感等が全く無い状況になりますので、そうですね…違和感しかなかったというのが正直なところなんですけれども、自分たちが新しいものを作っていけるというところに、非常に面白みを感じています」
■無人機を地上で操縦するメリット
航空機に乗らずに操縦できるということは、パイロットにとってもいろんなメリットが。 飛行隊長 三宅昌人2等空佐 「うちの場合は、パイロットもセンサーオペレーターも(飛行中に)交代できるのが強みですよね」 交代できるのでフライト中に食事や休憩をとることも可能。さらに重要な事が。 飛行隊長 三宅昌人2等空佐 「有人機が近づけない所でも無人機は近づいていける。撃墜されても搭乗員が死ぬ事はない」
■安全保障に欠かせない監視活動
訓練を終えたグローバルホーク。整備などもアメリカ側と一緒に行います。 整備員 「(異常を感じたら)笛を吹くか、叫んで知らせてください」 偵察航空隊 司令 髙口拓二1等空佐 「英語能力に関しましては、みんなペラペラで(部隊に)来ているものではありませんので、一般の隊員が努力をしてあそこまでコミュニケーションをとれるようになっているのは、我が隊の1つのアピールポイントだと思っています」 日本を取り巻く安全保障環境が一層厳しさを増すなか、グローバルホークはきょうもはるか上空から目を光らせています。 (6月5日『news every.』より)