生成AIで知りたい情報がリアルタイムに 確認できたら仕事はどう変わる? テラスカイの新クラウドサービス 「mitoco AI」から考える
生成AIの導入が普及すると、仕事はどう変わる?
ービジネスシーンへの生成AI実装が今後も進んでいくと、何ができるようになり、仕事はどのように変わっていくのでしょうか? 山田:これまで携わってきたERPの世界では、ビジネスパーソンが行う雑務的なルーチンワークはパソコン導入後も抜本的には変わらず、人間が行うことを前提としています。そういう雑務の大半をAIが行ってくれるとなれば圧倒的な生産性が手に入る。すると忙しさの種類が変わり、本当に思考力が試される時代になるのではないでしょうか。 現在は、上司が部下に「あのデータをまとめた資料を作ってくれ」「あの件はどうなっているのか?」と次々と指示や質問をすることにより疲弊してしまう光景も見られますが、AIと共存する世界になればデータはAIに聞くだけで全部出揃うので、人間は意思決定するだけでよくなります。1~2時間かけて手入力で資料を作るとか、誰に聞いても答えられるレベルの問い合わせをするとか、そういうことすらない、本当に仕事のやり方が抜本的に変わるのだろうな、という気がします。 これまでの時代において必要とされてきたのは「検索力」でしたが、これからはいかにAIアシスタントを活用して仕事を効率化できるかといった「AI操作力」が問われるのではないでしょうか。膨大なデータ処理はAIに任せて、圧倒的なパフォーマンスを手に入れる人間が求められるようになると予想しています。 今後日本は少子化で間違いなく人口が減ります。今までのルーチン業務を効率化しなければ現在行っている業務をこなしていくことも難しくなってきます。SlackがAI対応機能のパイロット版をリリースしましたが、1週間延々と続いたチャットのやり取りをキャッチアップするといった地獄のような作業を、「要はこんなことを言っています」とまとめてくれるのはすごく助かりますね(笑)。 mitoco https://www.mitoco.net/AI 株式会社テラスカイ https://www.terrasky.co.jp/
聞き手:神保勇揮(FINDERS編集部)、荒木大地 構成:荒木大地 写真:神保勇揮