定年後も「月収20万円」で働く予定ですが、収入があると「年金が減る」ってホントですか? 老後は働くだけ「損」なのでしょうか…?
<図表1> 日本年金機構 年金の繰下げ受給
収入以外にも老後も働くメリットは多い
収入以外にも老後に働くメリットはあります。社会とのつながりを維持できるのは働くメリットのひとつです。定年後は家での会話が少なくなるという人もいるようです。仕事の同僚との交流は、精神的な充実にもつながるでしょう。 さらに、労働は心身の健康維持にも役立ちます。仕事をするには体も頭も使います。仕事を続けることで、認知症の予防にも効果が期待できるそうです。
老後の働き方を考えて得しましょう
老後に働いて得られる収入は、将来の経済的なリスクを軽減できます。かなり収入が多くない限り、老後も働くことが損になることはありません。収入以外にも多くのメリットがありますので、ぜひ働くことを検討しましょう。 ただし、収入が多い人(厚生年金と合わせて50万円を超える人)は注意が必要です。高額な収入であるほど年金支給額が減少し、年金の繰下げ受給をしたとしても効果が少なくなるからです。 一生働くというのは現実的には困難も付きまといます。仕事を辞めた後も充実した時間を過ごすために、徐々に働く時間を減らしていくなどライフスタイルを変更していくのもよいでしょう。 本記事では在職老齢年金を簡単に説明していますが、自身の詳細な状況については、住んでいる地域の年金事務所や社会保険労務士などの専門家に相談してみましょう。 出典 厚生労働省[年金制度の仕組みと考え方]第10在職老齢年金・在職定時改定 日本年金機構 年金の繰下げ受給 執筆者:御手洗康之 CFP、行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部