【陸上】坂井隆一郎が10秒20でV!シーズン初戦を地元で飾る「勝ち切れたのは良かった」/木南記念
◇木南記念(5月12日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 日本GPシリーズG1の木南記念が行われ、男子100mは世界選手権代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が10秒20(+0.2)で優勝した。 木南記念の上位成績をチェック 選手紹介でひときわ大きな歓声が沸く。地元・大阪の応援に「絶対に勝ちたい」と気合が入った。 「スタートから抜け出して逃げ切るプランでした」。予選で10秒18と3年ぶりのベストを出したデーデー・ブルーノ(セイコー)に追われ「絶対に来ると思っていた」と坂井。最後は0.02秒差で抑えて笑顔が弾けた。 2年前にここ大阪で日本選手権で2位となり、その後は10秒02をマーク。オレゴン世界選手権の準決勝に進んだ。昨年の日本選手権は直前にケガをしながらも初優勝を飾り涙。その舞台もここ大阪だった。夏にはブダペスト世界選手権にも出場。この冬はこれまで通りドリルやウエイトトレーニングで身体を作ってきたが、4月上旬に腸腰筋の炎症で、シーズンインが遅れた。 社会人になってから常々、「パリ五輪を最大目標」と話していただけに、冬季も常に「9秒台を出せるだろうか。出せないといけない」と言い聞かせてきた。それだけに「焦りもありました」というのが本音だが「プラスに捉えて、強くなる期間が1ヵ月増えたと考えた」という。 「タイムは納得いくものではないですが、勝ち切れたのは良かった」とホッと一安心。セイコーゴールデングランプリ、そして日本選手権に向けて「ギアを上げていきたい」とさらに調子を上げていき、初の五輪をつかみとるつもりだ。
月陸編集部